若手研究者たちが、学問をつきつめる「おもしろさ」を伝えるリレー連載、「ガクモンのめ」。 第10回は、精神保健福祉領域で文化人類学の研究をされている横山紗亜耶さん。 社会福祉学科を卒業しながら、人類学に進んだ横山さん。精神疾患や障害を持つ当事者の団体の「お祭り」のなかで出会ったのは、同じ病気や障害の経験を持つ当事者が当事者を支える実践(ピアサポート)。一緒に踊り、酒を酌み交わし仲間になるなかで、自己の核心が変化する様を描きます。 横山紗亜耶(東京大学総合文化研究科博士後期課程、日本学術振興会特別研究員〔DC1〕) 制度の「外」へ 私は小学生の頃から、精神障害を持つ当事者の団体と関わりがあった。精神疾患や障害のことはほとんど何も分かっていなかったが、おもしろい、続けたい、というだけの動機で、大学では社会福祉学科に進んだ。社会福祉学科では、初めて精神障害を持つ人々の生活を支える制度的な仕組みの数
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