昔、猫をとってもかわいがってたおじいさんがいた。 長年一緒だったけど、ある日猫が行方不明になってしまう。 おじいさんはとても悲しんでいたけど、人から根子岳に行くと会えると聞いて行ってみた。 やっと着いたら夜になってしまった。 泊まる場所もなくて歩いてたら、一軒の家を見つける。 どうやら小さな宿で、出て来た人に訳を話して1泊させてもらうことになった。 食事を持ってきた若い娘はおじいさんを見て驚いて、昔お世話になった猫だと再会を喜んだ。 でもここにいてはいけない・・・と言う。 一緒に行こうというおじいさんに、娘は寿命だから・・・と言うが諦めきれないおじいさんは、せめて今夜だけでも一緒に過ごしたいと願い出る。 しかし、その宿は、死んだ猫が此の世とあの世とを分けるための場所で、生きた人が入ってきたら猫に変えられると説明するが、おじいさんは猫に変えられても一緒にいたいと聞かない。 娘は、食事には手を