子どもの中には「イザ!」というとき、思いがけない力を発揮する子がいます。 それに対して力はあるはずなのに、プレッシャーに負けて、実力を出せないまま終わってしまうことがあります。 本番に強い子は何かと安心してみていられますが、そうでない場合は悩みの種になってきます。 さまざまな相談の中には受験を控えた子どもたちのせっぱ詰まった悩みや、試合にいい記録が出せないスポーツ選手のとまどいが訴えられることがあります。 自分の力がちゃんと出せたという心地よい疲労感があれば、たとえその結果がどのようなものであっても納得して次へのステップがふめるのだから、なんとかしてあげたいといつも思っています。 こうした子どもたちの話を聞いていると、 周囲からどのようなメッセージを受けたかにちょっとした違いがあることに気づきます。 R君は中学二年生で野球部員でした。 彼の一歳年長のお兄さんも同じ野球部員でした。 お兄さん