手軽な移動手段として重宝する自転車。しかし、交通切符を切られることが少ないため信号無視や酒酔い運転する人が続出しており、近年は運転中に携帯電話を使用することが問題化している。また06年度の自転車関連事故件数は10年前と比べて4.8倍(対歩行者)に増加したという。 自転車は道路交通法で「軽車両」とされており、信号無視が「3カ月以下の懲役又は5万円以下の罰金」、酒酔い運転が「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」など、違反した場合には自動車と同じく罰則が設けられている。にもかかわらず、警察による検挙がまれなため、違反者は増加する一方。警察庁は対策として06年、積極的に「赤切符」を切る取り締まり強化に乗り出したのだけど、上記の事故件数を見る限り、効果が上がっているとは言い難いのだ。 そのため警察庁は昨年末、1978年以来30年ぶりとなる「交通の方法に関する教則」自転車関連部分の見直しを決定した。