(2009年12月8日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 米国の消費者向け雑誌は今年、光沢を失った。広告収入の減少を受けて、街頭の新聞・雑誌スタンドから、ライフスタイル誌の「カントリー・ホーム」や「ドミノ」のほか、「エレガント・ブライド」や「コンデナスト・ポートフォリオ」などのニッチな雑誌が姿を消した。 雑誌業界は昨年に続き、大幅な人員削減に見舞われた。タイム・インクやコンデナストなど、かつて崇められた名門出版社でも事情は同じ。盛大なパーティーやカネに糸目をつけない写真撮影で知られるコンデナストは、コスト削減のためにコンサルティング会社マッキンゼーを起用した。 厳しい状況の中で、先行きに自信を持ち始めた生き残り組 140文字しか注意力が持続しないツイッター時代は、日刊紙と同じくらい週刊誌や月刊誌に大きな打撃を与えたようだ。米雑誌協会(MPA)の最新のデータでは、第3四半期の売上高は18.1