(加藤勇樹:香港企業Find Asia 企業コンサルタント) 2021年5月、日本の国勢調査に相当する中国の「人口普查」結果が発表されました。中国の国勢調査については、例年に増して世界で注目を集めており、みなさんもご覧になったのではないでしょうか(例えば「中国国勢調査総人口は約14億1000万 高齢化が加速」、https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210511/k10013024501000.html)。 ただ、全体の総数だけではなく、もう少し細かい数字を見ることで、わかることもあります。人口増減の地域差、10年間での出生数や出生率の変化、少子化が進む要因として考えられることなどを紹介します。 なお今回の国勢調査に関わる数字は、主に中国国家統計局の「第七次全国人口普查主要数据情况」(http://www.stats.gov.cn/tjsj/zxfb/2021