●ソフトウェアとCPUアーキテクチャに大きな影響を与える仮想化 IntelとAMDは、CPUに「仮想化(Virtualization)」支援ハードウェアを実装、それをイネーブル(有効)にしようとしている。Intelは「VT(Virtualization Technology:コードネームVanderpool)」を、AMDは「Pacifica(パシフィカ)」を、それぞれ今年後半から来年のCPUでイネーブルにし始める。 CPUの仮想化技術の目的は、従来ソフトウェアだけのソリューションだった「VMM(Virtual Machine Manager)」をハードウェアで支援すること。ハードウェアでサポートすることで、より堅牢で高パフォーマンスの仮想マシン(VM)を作れるようにする。その結果、仮想化技術が、より一般的に使われる技術になるというのがシナリオだ。 現在、CPUの仮想化技術は、1台のマシン上
連載 .NET&Windows Vistaへ広がるDirectXの世界 第1回 DirectXの真実 NyaRuRu 2006/06/21 Windows Vistaの発売(2007年1月発売予定)が近づいてくるに伴い、同OSの新しいグラフィックス環境について一般利用者向けの記事もいくつか散見されるようになった。 それらの記事でたびたび目に付くのが、「Windows Vistaの描画は、DirectXをベースとしているので高速になる」という説明だ。確かにこの説明は、宣伝文句としてはインパクトがあるかもしれない。だが、もしあなたが開発者であれば、このような説明に納得すべきではない。DirectXは決して「定義上高速」なのではなく、特定のシナリオで性能を発揮するようにデザインされたライブラリにすぎないからだ。 この事実は、ゲーム開発者にはよく知られた話であるが、一般的なWindowsアプリケー
Vistaの地平 第5回 Vistaのハードウェア要件 Column 改良されたVistaの描画アーキテクチャ デジタルアドバンテージ 打越 浩幸 2007/03/22 GDIとDirectXアプリケーションの融合 Vistaでは従来のWindows OSから描画のアーキテクチャが大きく変更され、DirectX(GPU)を積極的に使うようになっている。従来は、一般のアプリケーションはGDI/GDI+、ゲームやマルチメディア・アプリケーションはDirectXと2つに分かれていたが、これを1つに統合することにより、通常のアプリケーションもマルチメディア・アプリケーションも、そしてゲームも同じコンソールを共有しながらシームレスに連携して動作できるようになる。例えばワープロの画面の中に動画を貼りこんでスムーズに再生して見せる、といったことが簡単にできるようになる(従来はGDIとDirectXを混在
Vistaの地平 第1回 Windows Vistaとは何か? 2.Vista OSの構成 デジタルアドバンテージ 小川 誉久 2006/09/15 Vista OSの構成 Vistaでは、前述した高度なグラフィックス機能をはじめ、アプリケーション間通信機能が以前よりも大幅に強化され、ワークフロー処理機能が標準で搭載される。これらの機能を利用するためのアプリケーション用のインターフェイス(API)が提供されており、Vista対応アプリケーションは、これらのAPIを経由することで、Vistaの最新機能を活用できる。 従来のWindows XPのAPIは、32bit CPU対応のWindows APIという意味で、“Win32”と呼ばれている(16bit CPU時代はWin16と呼ばれていた)。これに対しVistaのAPIは、.NET Framework 3.0と呼ばれる。Vistaに搭載され
このようにVistaでは、Windows Aero(エアロ、以下Aero)と呼ばれる新しいグラフィカル・ユーザー・インターフェイス(GUI)が組み込まれ、見た目が大きく変化した。静止画では分かりにくいが、アニメーション効果などもふんだんに使われており、操作感は従来のWindows XPとはかなり異なる部分もある。 ひと目で分かりやすいため、GUIの変更に目を奪われがちだが、セキュリティ機能の強化や処理性能の向上、ネットワーク関連機能の強化、各種標準アプリケーションの追加/強化など、OSレベルの変更からツールの追加まで、かなり大幅な機能強化がなされている。またユーザー向けの機能強化ばかりでなく、大量のクライアントPCにOSを効率よく展開するための機能や管理機能の強化、信頼性の向上など、管理工数を低減する管理者向けの機能強化も多い(これらの詳細については、以後で述べる)。 マイクロソフトのVi
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く