前回に続いて、純粋にテクノロジーとして見たときのWeb 2.0系テクノロジーの優位性についておさらいしていこう。 Wikiはどこが優れているのか? Wikiは会議室にあるホワイトボードのような存在だ。誰でも自由に書き込めるし、他人の書き込みを消したり、書き直したりすることができる。きわめて自由度の高いツールだ。 従来型の文書管理ツールの視点から見れば、あまりにも原始的と言える。しかし、ホワイトボードが会議になくてはならない存在であるのと同様に、Wikiはなかなか有効なツールだ。細かなワークフローを気にせず、誰かがとりあえず書き込み、みんなでよってたかって修正を加えていくという“ブレーンストーミング”をネット上で行なっているような感覚で、きわめて自由度の高いコラボレーションが実現できる。 製品企画の上流工程などのように、まずは自由に意見を交換することが重要という目的にはWikiは特に適してい
