住田町上有住和野地内で、畑一面に育てられているナデシコが見ごろを迎えた。スッキリとした青空に恵まれた6日は、のどかな里山の風景に濃淡のピンク色が映え、地域に初夏の訪れを告げていた。来週までは見ごろが続くとみられ、畑内は自由に見学できる。 上有住の河村さんが管理 畑は天嶽自治公民館近くにあり、和野地内に住む河村ハルノさん(75)が栽培。「食べ物をつくっても、夫婦2人では食べきれない。それなら花の方が」と、かつては水田だった地に10年ほど前から育て始めた。 「花っこは、どうしても雑草に負けてしまうから」とハルノさん。早朝からの草取りなど地道な管理を続け、今年もじゅうたんのような光景をつくりあげた。夫の貞雄さん(80)も作業を手伝う。 ここ数日はまとまった降雨もあったが、濃いピンク色が先に咲き出し、5日からは薄いピンク色の花々も鮮やかさを増した。今は1000平方㍍ほどの平場で、濃淡のピンク2色が