7月4日、ウィルコムとシャープ、マイクロソフトの3社がWindows Mobile端末新商品「W-ZERO3[es]」(ダブリューゼロスリー エス)の発表を行った(7月4日の記事参照)。国産では唯一のQWERTYキーボード型スマートフォンとして注目の一台である。 今回のesを一言で評するならば「リファイン(洗練)」だろう。先代W-ZERO3は良くも悪くもPDAライクであり、スマート“フォン”と呼ぶにはためらわれた。吉岡記者の「萌えない」発言(2005年10月21日の記事参照)には、その率直な感覚が現れていたと思う。少なくとも、多くの一般携帯ユーザーが「本能的に欲しい」(7月4日の記事参照)と感じるには無理がありすぎた。ITリテラシーの高い一部のユーザーが、理詰めでその価値を見いだす端末だったのだ。 しかし、esは違う。筆者の目には、これはスマートフォンだと素直に映る。全体的な小型化を行い、