普段このブログで取り上げる話題からかけ離れているのですが、あまりにも面白かったのでメモしておきます。 増田俊也さんの『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』です。 以前から存在は気になっていたのですが、何気なく注文して読み始めてみると、まるで最高にツボなマンガに当たった時のように止まらなくなり、一気に読破してしまいました。フーコーの訳本のような二段組が700ページも続く、通勤中に読んだら腕が鍛えられそうな大著なのですが、読み出すと止まりません。Amazonのレビューには「一気に読んで涙が止まらなかった」という人もいましたが、それも分かります。 わたしは武道・格闘技を少しだけ齧った人間ですが、元より才能の欠片もなく、何の実績もありませんし、柔道・柔術についてはやったこともありません。ただの武道オタクです。また格闘技ファンとしても、本当のファンの方と比べれば足元にも及びません。ですが、トーナ