西日本が主な漁場となるタイ類が岩手県沿岸部で記録的な豊漁となっている。以前は親潮の勢力が強かった同県沿岸に黒潮が入って海水温が高くなり、生息に適した海域になった。全国的には高級魚の代名詞とも言える魚だが、岩手ではなじみが薄く高値が付かない。サケなど主力魚種の不漁が続く三陸漁業の「救世主」となれるか…
西日本が主な漁場となるタイ類が岩手県沿岸部で記録的な豊漁となっている。以前は親潮の勢力が強かった同県沿岸に黒潮が入って海水温が高くなり、生息に適した海域になった。全国的には高級魚の代名詞とも言える魚だが、岩手ではなじみが薄く高値が付かない。サケなど主力魚種の不漁が続く三陸漁業の「救世主」となれるか…
「サバにマグロを産ませる」技術で養殖業に変革を起こそうとしているスタートアップがある。東京海洋大学学術研究院海洋生物資源学部門の吉崎悟朗教授の、魚に別の種類の魚を産ませる技術だ。「代理親魚技法」と呼ばれ、これまで天然ものが捕れにくかったり、養殖が難しかったりして一般に流通していない魚を養殖できるようにする技術だ。25年前から開発されてきたこの技術がいま、ついに事業化されようとしている。 「ぶっちぎりでおいしい養殖魚」をつくる 代理親魚技法は、魚Aが持つ卵や精子のもととなる細胞を、魚Aと似た別の魚種である、魚Bの体内に移植する。そうすると、魚Bが魚Aの卵や精子を産むようになる。その上で、魚Bが生んだ魚Aの卵に魚Aの精子を受精させ、魚Aを育てるというものだ。天然ものが捕れにくかったり、養殖が難しかったりする魚を魚Aに使い、養殖しやすい魚を魚Bとして使うことで、本来であればなかなか食べられない魚
寄島町漁協でクロダイを受け取る岡山県漁連職員(左)。安定した価格で買い取り、漁を促している=6月14日、浅口市 岡山県漁連(岡山市南区浦安南町)が2024年度から、瀬戸内海の地魚・クロダイ(チヌ)の消費拡大に乗り出した。かつては高級魚とされたものの、養殖魚などに押され、食卓に上る機会が少なくなった。価格が低迷して漁師が取らなくなったことから、相場より高い固定価格で買い取る仕組みを創設。漁師が再び積極的に取るよう促すとともに、集まった魚の身を地産地消の食育や販路拡大に活用していく。クロダイによる養殖ノリやカキの食害の深刻化も指摘されている。県漁連は「元々は地域に親しまれた魚。あらためておいしさをPRし、食害も減らしたい」とする。 ◇ 岡山県漁連による固定価格買い取り制度は、1キロ当たり250円で県内漁協からクロダイを直接引き取る。市場取引の場合、同50円まで下がることもあり、漁師のインセンテ
神奈川県藤沢市のダイニングバーで働く渡辺恭利(やすとし)さん(36)が考案した漬物が、業界団体のコンテストで今春、日本一に輝いた。「バーと漬物」の意外な組み合わせを誕生させたのは、コロナ禍の日々だっ…
それは、2020年12月のある晴れた朝のことだった。西太平洋に位置するパラオ諸島の南西部で、「ヘレン環礁資源管理プログラム」のレンジャーたちが詰め所の周りの片づけをしたり、午後の釣りに備えて水中銃の調子を確かめたりしていた。いつもの一日が始まろうとしていたそのとき、モーター音が聞こえ、続いて正体不明の船舶が姿を現した。それはトラブル以外の何ものでもなかった。合法的な船舶がヘレン環礁を訪れる場合は、事前に連絡があるからだ。ヘレン環礁は、昔からこの一帯を守ってきたハトホベイ島(別名トビ島)の人々には「ホツァリヒ」と呼ばれている。 「その船は荷をたくさん積んでいました」と保全官のペトラ・トゥケルは当時の様子を振り返った(管理プログラムのスタッフは、自分たちのことを保全官ではなく「レンジャー」と呼ぶ)。トゥケルの母親は、ホツァリヒの65キロ西にあるハトホベイ島の出身だ。船は、中国の母船が率いる6隻
わずか135円の小口配送、過疎地域における共同配送やドローン配送など、セイノーグループが新規事業で次々と成果を上げている。セイノーホールディングス(セイノーHD)執行役員として新規事業を推進し、顧客接点となる「ラストワンマイル」事業を専業とする子会社の代表を務める河合秀治氏に新規事業立ち上げにおける極意を聞いた。 ――2024年4月にラストワンマイル事業を行う関連会社を統括するセイノーラストワンマイルを立ち上げました。これまでの経緯を教えてください。 河合 秀治氏(以下、河合) もともとのきっかけは、2011年に 社内ベンチャーとしてココネットをつくったことです。ここから私自身の「イントレプレナー(社内起業家)」としてのキャリアが始まりました。当時、個人向けの小口配送を手掛ける「ラストワンマイル」という領域は我々にとって新規事業領域でした。大きなトラックで長距離を運ぶのが得意な会社ですので
2024年4月25日、くら寿司は国内6店目のグローバル旗艦店を東京・銀座にオープンした。5つのグローバル旗艦店と同様、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏がプロデュース。新店舗では歌川広重の浮世絵の世界を再現した屋台などを設置。インバウンド(訪日外国人)客も狙い、新たな「食のエンターテインメント」を目指した。
特集は風間浦村にこの時期流れ着く黒い物体です。世界中を見渡しても珍しいというこの物体の正体は風間浦の特産の海洋生物でした。 風間浦村の下風呂温泉郷から西におよそ6キロの場所にある桑畑漁港。この漁港にまいとしこの時期流れ着くものがあります。 漁港に浮かんでいる黒い物体はアンコウの卵です。 ★北海道大学大学院 石川智也さん 「ふ化したあとでぴこぴこ動いているような段階です このゼラチン質『卵塊』で生活するほとんど末期の状態でかなり黒くなったほとんどがオレンジだったり青色だったりなのですけど」 説明してくれたのは北海道大学の大学院生でアンコウの生態を研究している石川智也さん25歳。中屋光裕准教授と4年前から風間浦村を訪ね、なぜか桑畑漁港に多く集まるアンコウの卵を採取しています。実は先ほどの卵はほんの一部でアンコウの卵は3メートルから4メートルほどの帯状となって海を漂います。この日漁港では2つの卵
【江差】檜山管内江差町の江差港内に沈んでいる旧幕府軍の軍艦「開陽丸」の船体の一部が2日、35年ぶりに姿を現した。潜水調査を行う町教委が船体を覆っていた銅製の網を外して記録撮影を行い、撮影後は砂などで埋め戻す作業を開始した。今後、撮影したデータを基にCGの立体映像「フォトグラメトリー」を制作し、船体の保護と全容解明を進める考えだ。...
釜石市魚市場に水揚げされる「釜石はまゆりサクラマス」=6月26日 釜石湾で養殖される「釜石はまゆりサクラマス」が、今季も順調に水揚げされている。昨季より魚体が大きく、3キロ超のものも増加。1キロ当たり1000円前後で取引されており、こちらも高めで推移している。生産に取り組む泉澤水産(釜石市両石町、泉澤宏代表取締役)はこの春に養殖に関する国際認証「ASC」を取得し、価値を高めた安全で安心な水産物を届け続ける構え。その恵みに市内の水産加工業者や飲食店、スーパーの関係者らが視線を送っていて、店先、売り場で消費者が目にする機会も増えそうだ。 今季の水揚げは6月24日に始まった。3回目となった26日は午前4時半ごろから同市魚河岸の市魚市場に次々と運び込まれ、同社の社員らが重さによって選別した。この日は約11トンが揚がり、体長約60センチ、重さ2~2.5キロのものが中心。昨季より100円ほど高値で取引
全国150店舗、香港にも出店 うだるような暑さが続くと、食べたくなってくるのがウナギ。しかし、今年の土用の丑の日は、例年以上に財布に厳しくなりそうだ。 '24年度('23年12月~'24年4月頃)における日本や中国など東アジアで獲れた二ホンウナギの稚魚は約33トン。前年度比で3割減と低水準にとどまった。稚魚相場は1kgあたり約250万円ほどに高止まり、さらに円安や光熱費の高騰も相まって、ウナギのかば焼きの輸入価格は、去年より2~3割値上げとなる見込みだ。 今や「うな重は5000円以上」もすっかり当たり前、庶民からはどんどん遠のいていく――。そんなご時世に、創業からわずか約1年半で全国に約150店舗を展開するまでに急成長を遂げるウナギ専門店がある。「鰻の成瀬」だ。
2日夜、中国・福建省の沿岸で台湾の漁船が中国海警局に拿捕されました。台湾当局は中国側に対し「政治的な動きをすべきではない」として、ただちに乗組員を釈放するよう求めています。 台湾の沿岸警備を担当する海巡署によりますと、2日夜、中国・福建省の沿岸で台湾の漁船1隻が中国海警局の船2隻の臨検を受けました。 通報を受けて海巡署の巡視艇2隻が近づこうとしましたが、さらに多い数の中国海警局の船に妨げられ、漁船は福建省の港に連行されたということです。 海巡署によりますと、漁船が臨検を受けた場所は台湾が実効支配する金門島に近いものの、台湾側が管轄権を主張する水域より外側で、福建省の陸地からは11海里あまりの距離です。 漁船には外国人を含む6人が乗っていてイカ漁をしていたと報じられていますが、今は中国側が休漁期間と定めています。 金門島の周辺水域ではことし2月、違法操業をしていた中国の漁船が台湾側の取り締ま
» 全然期待せずに「銚子丸」の完全予約制のお店に行ったら申し訳ない気持ちになった! 決意と覚悟を感じる名店 特集 千葉県に本社を置く回転寿司チェーンの「銚子丸」(株式会社銚子丸)は、2024年6月、千葉・妙典に完全予約制で、しかもコースのみの本格江戸前寿司業態のお店「鮨元」をオープンした。 銚子丸なのに、完全予約制? しかもコースのみ? いわゆる高級ブランド路線なわけだけど、そんなに強気に出て大丈夫? 興味本意で期待せずにお店に行ったら……。スゴすぎた! スゴすぎて、申し訳ない気持ちになってしまったんだよ。決意と覚悟を感じる名店でした!! ・入口がややわかりにくい このお店は完全予約制なので、利用するにはあらかじめ予約する必要がある。 水・日定休で、昼は12時から、夜は18時から。カウンター6席、個室1卓(4席)の小さな店なので、ふらりと入れるタイプのお店ではないので、その点、注意して頂き
魚の干物は日本で昔から食べられてきた。今、その原料は多くが国産ではなく輸入魚に置き換わっている。時事通信社水産部の川本大吾部長は「老舗店の干しサバも今やノルウェー産になっている。国産では十分な質と量を安定調達できない現状がある」という――。 保存性を高めて旨味を引き出す干物 日本の伝統食ともいえる魚の干物。日本では縄文時代から魚や貝を干して食べていた痕跡が残っており、江戸時代には各藩が地元で獲れた魚を利用して、長期保存が利く庶民の日常的な食べ物として重宝されてきた。 全国津々浦々、さまざまな干物が作られてきたが、今、周辺の魚資源の減少によって、干物の原料となる魚が国産で賄えず、海外から集められて生産されるようになっている。 魚の干物は、単に保存性を高めるだけでなく、旨味をより引き出す効果もある。水分量が多い魚を塩分入りのタレに浸けてから干すことが多く、腐りにくくすると同時に、旨味成分・アミ
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