★前回の記事はこちら。 ※本連載は第23回です。最初から読む方はこちら。 7年8ヶ月に及んだ2度目の安倍政権は、指導者が徹底的にキャラクター化された政権でもあった。 「#自民党2019」の“イケメン風”「安倍侍」は記憶に新しいが、こうした例は枚挙にいとまがない。2013年配信のスマホゲーム「あべぴょん」、2017年配布のLINEスタンプ「思ったより使える♪総裁スタンプ」では、そのゆるい名称からわかるように、首相(自民党の企画なので「総裁」名義だが、一般の有権者からすれば大差ない)が“かわいらしく”デフォルメされた。 好感度アップという点では、積極的なメディア展開も見逃せない。安倍首相は2014年に「笑っていいとも!」、2019年に吉本新喜劇にそれぞれ出演。いずれも現職首相としてはじめての試みだった。その間も、ツイッターやインスタグラムなどで、芸能人との交流をアピールすることを忘れなかった。