英国でも、地方政府の財政難のため、図書館の閉鎖、サービスの縮小、スタッフの削減、地元コミュニティへの委託などを提案されている公共図書館があります。このような、公共図書館の「専門性の解体(de-professionalisation)」に対し、図書館情報専門家協会(CILIP)がどのようなアドヴォカシーを取るのかを会長が説明した記事が、同協会の機関誌“Update”に掲載されています。 同協会は、このような危機に対し、「専門職」という伝統的な概念の擁護・保護という視点からではなく、公共の利益の視点から行動すると宣言しています。その上で、国や地方へのアドヴォカシーのため、以下の4つのキャンペーンを張ることとした、としています。 1. 図書館パフォーマンス標準や質的向上の指標など先行して策定されているものをもとに、地方の公共図書館の専門性の基準を定義する。これに基づいた評価を説得材料とする。 2