中央アジアのキルギスで、仲間を連れた若い男が嫌がる女性を自宅に連れていき、一族総出で説得し、無理やり結婚させる――キルギス語で「アラ・カチュー」と呼ばれる「誘拐結婚」。ナショジオ日本版2013年7月号でも特集したこの驚きの「慣習」では、誘拐され、結婚を受け入れる女性もいれば、拒む女性、受け入れたものの離婚する女性もいて、それぞれに「物語」があります。誘拐結婚の13の「物語」を、約1年半後の彼女たちの姿を追跡し、1冊の写真集『キルギスの誘拐結婚』にまとめました。取材で出会った女性たちのうち、特に印象に残る4人の女性の「物語」を、写真とエピソードで紹介します。(写真・文=林典子/フォトジャーナリスト)