Daisuke Maki @lestrrat baker; 3D printing; perl/golang hacker; ex-builderscon/YAPC::Asia Tokyo; he/him. @lestrrat@mastodon(dot)social @lestrrat.bsky.social
プロジェクト管理は職人技? 「プロジェクト管理は経験に裏打ちされた職人技の側面がある」。システム開発プロジェクトの現場でよく言われることです。プロジェクト管理は、理詰めで厳密に考えることより、過去の成功体験や直感に頼る場合が多いということですが、こうした考えがはびこるには2つの理由があると考えられます。 1つ目はプロジェクト管理の現状です。世の中には、プロジェクト管理に関する知識体系が存在し、PMP(Project Management Professional)などの資格も存在します。しかし、プロジェクト管理の知識や資格が現場で常に通用するとは限りません。それは、必ずしも合理的でない「人」という存在を含めた検討や、不確実であいまいな情報に基づく意志決定を求められるからです。実際、プロジェクト管理は理詰めで考えることができる部分とそうでない部分があり、どちらも考慮していかないと管理できない
プロジェクト管理ってよく聞くけれど…… ソフトウェアの開発は、よく家を建てることにたとえられます。家を建てる場合、顧客の要望を聞いて設計などが終わった段階から、施工のスケジュールを立て、さまざまな関係者が予定に沿って作業を進めていきます。作業が予定どおりに進んでいるかを施工業者がチェックしたり、作業の途中で建築士が品質をチェックしたりしながら、家の完成まで工事全体を管理します。その管理をせずに家がちゃんと建つ保証はありません。 ソフトウェアを開発する場合も、顧客の要望を聞いて設計をした後に開発やテストの作業があり、その作業をさまざまな関係者が予定に沿って進めます。途中で作業が予定どおりに進んでいるかをチェックしたり、品質をチェックしたりしながら、完成までプロジェクト全体を管理する必要があります。 家を建てることは、何千年も前から行われてきているため、どうしたらうまくいくのか、何を管理してお
“馬鹿の一つ覚え”という言葉は、三菱東京UFJ銀行の情報システム統合に関する新聞やテレビの報道にふさわしい。同行が3年前の2005年2月に、旧東京三菱銀行のシステムに一本化することを決めて以降、マスメディアは開発を進める同行の足を引っ張る報道を繰り返している。この5月からいよいよシステム一本化作業を始める同行にとって、最大のリスクはマスメディアの報道姿勢と言っても過言ではない。 システム一本化を巡るマスメディアの論調は、「統合作業に不安が残り失敗して大混乱が起きるかもしれない、その場合経営トップは責任を取るべき」「仮に成功したとしても、総額3300億円というシステム投資は多すぎる」というものだ。そして、統合作業を難しくし投資増を招いた原因として「旧UFJ銀行のシステムを残さなかった」ことを挙げる。UFJ銀のシステムではなく東京三菱銀のそれを選んだ前後に指摘するならまだしも、3年も経ち一本化
フリーで使えるプロジェクト管理ツールをまとめておきます。 ■ガントチャート 開発マイルストーン ガントチャートでプロジェクト管理できるExcelツール フリーとは思えないほど高機能 ガントチャートforExcel・・・シェアウェアになりました こちらもガントチャートでプロジェクト管理できるExcelツール スケジュールの表示期間を切り替えられるのが便利 OpenProj Java ベースでガントチャートでプロジェクト管理ができるツール Microsoft Project のフリーのビューワーとしても利用可能 フリーの高機能プロジェクト管理ソフト「OpenProj」を試してみました TaskLine Excelのアドインとして動作するプロジェクト管理ツール(saramiさん情報) Microsoft Projectのファイル(XML形式)をExcelで表示するProjectViewerもある
GTDに学ぶプロジェクト管理ツール導入の3つのポイント メンバー視点のリストを提供する メンバーのToDoも一緒に管理できるようにする メンバーの作業管理がしやすいものを選ぶ メンバー視点のリストを提供する まずプロジェクト管理ツールを利用する際に重要なのが、メンバー視点のリストを提供するという点です。管理者目線だと、ついつい全体のスケジュールをプロジェクト管理ツールやエクセルを使ってガントチャート形式でまとめて満足という流れになってしまいがちですが、これでは前回書いたようにプロジェクト管理者の自己満足になってしまいます。 では、どうすればいいのか――。まずは、全体のスケジュールから、個別のメンバーごとに作業リストを切り出して渡してあげましょう。ここで参考になるのがGTDです。 GTDでは、自分がやるべきことのリストを自分で作成します。ここではプロジェクトメンバーのスタッフ各人がやらなけれ
プロジェクトの進捗を「見える化」しよう 進捗情報のやり取りはコストが高い リアルタイムの進捗状況を共有してみよう 進捗情報を共有できるプロジェクト管理ツールを使おう 進捗情報のやり取りはコストが高い 定例の進捗会議でお互いの進捗状況を報告しあうのは、プロジェクトの進捗管理においてよくあるパターンです。ただ、このやり方は実は大きなギャップを生みます。 例えば、定例の進捗会議が1週間に1回だった場合、誰かの作業の遅れを進捗会議が認識するのに1週間かかるということになります。プロジェクトリーダーは「作業が遅れているなら早めに教えて欲しい」と思うでしょうが、作業が遅れているメンバーは遅れを取り戻すことに精一杯で、報告が遅れることが多々あります。 では、定例の進捗会議を頻繁に持てばいいのかというと、今度は会議が多くなりすぎて、実際の作業時間が短くなり、非効率になるリスクもあります。結局、「ここまでは
本記事は日経コンピュータの連載をほぼそのまま再掲したものです。初出から数年が経過しており現在とは状況が異なりますが、この記事で焦点を当てたプロジェクトマネジメントの本質は今でも変わりません。 「プロジェクトマネジメントに問題があって失敗した」,「プロジェクトマネジャの数が全然足りない」。こうした声をいたるところで聞く。実際,プロジェクトの進め方の巧拙は企業の競争力に大きな影響を与える。ただ,プロジェクトマネジメント手法の基本を理解することはそれほど難しくない。本連載の狙いは手法の基本をかみくだいで解説し,経営者,実務者,技術者など職種や年齢を問わず,どなたにも理解していただくことである。 伊藤 健太郎 アイシンク 代表取締役 「社運を賭けたプロジェクト」,「新商品開発プロジェクト」,「システム開発プロジェクト」,「企業の枠を越えた合同プロジェクト」など,プロジェクトという言葉を聞く機会が増
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