10月中旬、独SAPが仏Business Objectsの買収に、米Oracleが米BEA Systemsの買収に相次いで乗り出した。現時点で合意に達したのは前者だけだが、ここにきて新たなソフトウェア業界再編の可能性が浮かび上がってきた。 これまで何度も再編劇を繰り返してきた世界のソフトウェア業界に、また新たな衝撃が走った。今まで大規模な買収を行わず自力成長路線を取ってきたSAPが、ビジネスインテリジェンス(BI)ソフト大手のBusiness Objectsの買収に乗り出したからだ。 両社はすでに合意に達しており、買収総額はおよそ68億ドル(約7900億円)。買収取引は2008年第1四半期中に完了する見込み。買収後もBusiness Objectsは独立した企業として運営されるが、経営陣やリソースは共有していくという。ただし、Business Objectsのジョン・シュワルツCEOは引き