まつきあゆむがニューアルバム「1億年レコード」を2010年1月1日にリリースした。さっそく手に入れて繰り返し聴いてるけど、これとてもいいと思います。 部屋で今日はどんな音楽を聴こうかって考えるときに、このレコードが正解になってくれる場合が多いような気がする。音楽で踊りたいとか暴れたいとかじゃなく、部屋で1人でぼんやりしてるときの気分にすごく似合ってる。音楽を選ぶときに一番大事なのはなんといっても気分だと思うので、歌詞がどうとかアレンジの精度がどうとかそういう細部より、もっとざっくりと、その音楽が持っている空気だったり、温度や湿度がしっくりくるかどうかのほうが大切で。まつきあゆむが1人で自宅で作ったこのレコードは、おれが自分の部屋で聴くのにちょうどいいみたいです。 ところで、まつきあゆむはメジャーレーベルと契約せずに活動しているアーティストで、それどころかインディーズレーベルにも所属してない
知床半島を海上から見て回る船に乗ったことのある人はご存じだと思う。カモメたちが甲板に立つ観光客の手の届くところまでやってきて、競うようにカルビーの「かっぱえびせん」をくわえていく。その間、船はエンジンをゴンゴン鳴らして水面を強引に引き裂きながら前に進むが、カメモは、風に乗ったグライダーのようですらある。羽ばたきもするが、オホーツク海の強い風と重力のバランスを、上手くとっている。 大自然のまっただ中で暮らす鳥や魚はもちろんだが、地上生物でさえ自然法則を十二分に活かしている。『運動会で1番になる方法』という本を企画したときに、著者の深代千之さんに教えてもらったのは、「カンガルーは速く走っているときのほうが疲れない」というお話だった。ゆっくり動くときは筋肉を使うが、速く走るときは「靱」をバネにゴムボールのように跳ねていくので、疲れないのだ。 それに比べると、人間が使う機械というのは、なんとも効率
2.うつとアディクションと倒錯と「大文字の他者の死」? 2-1. 第5章「ポストモダンにおけるうつと倒錯」ではアディクションやメランコリー、倒錯といったことが「ラカン派臨床社会学的」に扱われており、評者の関心分野である依存・アディクション問題に関わるところであるのでまず読んだが、悲しいかな、はっきり言って、よく理解できないことが多かった。 それゆえ己の無知を呪いつつこの章の議論の流れを多少丁寧に辿っていきたいが、取り上げる対象はうつとアディクションに限定したい。その理由は鬱とアディクションをめぐる樫村氏の議論を検討することで、この章の議論に関する評者の素朴な疑問は十分明確になるからである。 この章の冒頭ではベナサヤグの「われわれはスピノザのいう『悲しい情念』に支配された時代を生きている」という言葉への参照がなされ、議論が始められている。 「現代社会における理想や幻想の解体は、現実認識の進化
あけましておめでとうございます。年初、江島健太郎さん(以下、エジケンさん、でお許しください)のエントリを読ませていだいて、何となく、かつてのニュー・サイエンスに浸っていた時代を懐かしく思い出しました。そこで、いきなり胡散臭い感じで、なんですが、アーサー・ケストラーのことを少し書いてみようかなと思います。 元々自分は、勉強しない経済学部生からスタートして、ニューサイエンスに染まってから本とコンピュータに本格的に親しむようになり、社会システム屋だか社会哲学屋だかよくわからないような勉強をしながらグレゴリー・ベイトソンで卒論を書く、という妙な大学時代を送っていました。ですから、こういう話をしていると、何やら先祖帰りをしたような気分です。 というわけで、年明け早々、少々脱線を。 1.ネオフェリア エジケンさんが話題にしておられた「ネオフェリア」は、進化論的のものの見方を肯定的に捉えた上で、「ネオフ
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12月22日、第6回こまば脳カフェ・クリスマス特別版「哲学×脳科学」が駒場生協食堂3階(駒場コミュニケーションプラザ3階 交流ラウンジ〕で開催された。これまでの脳カフェでは主に脳科学の若手研究者をゲストに迎えてきたが、今回は、「哲学」を専門とする河野哲也さんと戸田山和久さんのお二人がゲストとして、さらに「脳科学」を専門とする大学院生の飯島和樹さんが指定討論者として参加した。 今回の企画は第1回目のゲストであった菅野康太さんがファシリテーターとして企画側にまわって「哲学」と「脳科学」のあいだでどのような共通点や相違点があるのかを明確にしながら対話をすることを目指した。魅力的なテーマとゲストのおかげで多くの参加者が集い、カフェとは雰囲気が遠くなってしまったが、哲学と脳科学のあいだをめぐる刺激的な議論がかわされた。 まずは河野さんによる話題提供「脳科学者がなかなか答えてくれないこと」からスタート
毎年数学オリンピックなんかでは、その年の数字を使った問題が出題されたりします。 Twitterでのwand125さんのPostがすべての発端でした。 この元凶Postにいろいろと反応があったようなので、少しまとめて紹介しようと思います。 Q1 @wand125 軽いジャブ。以下のような変形で解くことができます。 答え : 2010桁目→0, 2011桁目→1 Q2 @aomoriringo 完全に何桁か確定させるのは至難だと思います。 一番基本的なアプローチはlogで上限と下限をある程度決定する方法ですね。 log10_67が非常に曲者で、ここは何らかの近似を用いる必要があるでしょう。 また、logによる分解でない近似を使った、以下のような方法もあります。 これにより、少なくとも6633桁はあることがわかります。いろんなアプローチがあるのでやってみてください。 ぶっちゃけやるのが面倒。でき
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『アルスエレクトロニカ』の30周年を記念した日本のメディアアートの特集展『サイバーアーツジャパン−アルスエレクトロニカの30年』が、2月2日から東京都現代美術館で開催される。 『アルスエレクトロニカ』とは、1979年にオーストリア・リンツ市で創始された世界最大の電子芸術フェスティバル。約5日間に渡って開催される100を超える多彩なイベントに、毎年10万人以上の観客が集まるのと同時に、多数の新しい才能を世界に送り出してきた。また、これまでに冨田勲、坂本龍一+岩井俊雄や明和電機などをはじめとする日本人も多数の受賞と参加を遂げており、日本とも深い絆で結ばれてきた歴史をもっている。 同展は、そんな『アルスエレクトロニカ』について、日本との関わりを中心に紹介する特集展だ。「平野啓一郎+中西泰人+森野和馬+ケンイシイ」や岩井俊雄、明和電機、八谷和彦といった歴代受賞者による受賞作や近作、新作が展示される
ノーベル賞を受賞した南部陽一郎博士の理論からその存在が予測されたヒッグス粒子が、宇宙を満たす謎の暗黒物質(ダークマター)と同じものであるという新理論を、大阪大の細谷裕教授がまとめた。 “二つの粒子”は、物理学の最重要テーマで、世界中で発見を競っている。暗黒物質は安定していて壊れないが、ヒッグスは現在の「標準理論」ではすぐに壊れるとされており、新理論はこれまでの定説を覆す。証明されれば宇宙は私たちの感覚を超えて5次元以上あることになり、宇宙観を大きく変える。 ヒッグスは、質量の起源とされ、普段は姿を現さないが、他の粒子の動きを妨げることで、質量が生まれるとされる。一方、衛星の観測などから宇宙は、光を出さず安定した暗黒物質で満ちていると予想されている。細谷教授は、宇宙が時間と空間の4次元ではなく、5次元以上であると考え、様々な粒子が力を及ぼしあう理論を考えた。その結果「ヒッグスは崩壊せず、電荷
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茂木健一郎から斎藤環への手紙 ■拝復 たいへん興味深い手紙をありがとうございました。斎藤さんがあげられた問題は、どれも私の関心領域(意識の問題)の本質にかかわる、エッセンシャルなものと考えます。 お返事を差しあげるまでに、ずいぶんと時間がたってしまい、申し訳ありません。この間、斎藤さんとの往復書簡のことがずっと気にかかっていましたが、さまざまな事情から、ご返信が遅くなってしまいました。心からお詫び申しあげます。 斎藤さんがお手紙のなかでご指摘くださったさまざまな点は、たいへん興味深いことばかりでした。斎藤さんは、「クオリア」を疑いのないこの世界属性として立ててしまうことが、ナルシシズムにつながると書かれた。昨今のいくつかの危険な社会的風潮との関連性も指摘された。また、ジャック・ラカンの「我思う、または、我は在る」という言葉を引用して、(クオリアを感じる主体としての)「私」は、確固とした単一
Twitterガジェットです。 「Twitter Widgets」から利用できます。 「自分のTL」「検索結果TL」「ふぁぼTL」「リストTL」の4つが選べます。 自分のTLです。 私みたいにさりげなく自分をアピールしたい方にもってこいですね。 埋め込み例: 検索結果TLです。 これは使い方がかなりありそうです。 たとえば上記画像のように自分のサイトURLの一部をいれておくとTwitterでの反響がわかります。 他には気になるキーワード、たとえば「iPhone」や「Google」などいれておくと、それらの最新情報が流せます。 埋め込み例: ふぁぼTLです。 自分のお気に入りを表示させるガジェット。 他人の面白い発言などをみんなにお知らせできますね。 埋め込み例: リストTLです。 リストを使うことで、自分を含めた他ユーザ交じりのTLが作られますね。 他にも有益な情報を流してくれる人やbot
邦訳「Collective Intelligence vs. The Wisdom of Crowds」 この文章はHenry Jenkinsによる「Collective Intelligence vs. The Wisdom of Crowds」を塚本牧生が日本語訳したものです。原文と同じく、Creative Commons - Attribution(表示)ライセンスで公開します。 つい最近までこのCMSスタッフの一員で現在はMicrosoftで働いているDavid Ederyが、Game Tycoonと いう彼のブログで、現実の世界の問題を解決するのにゲームがどのように「群衆の知恵(wisdom of crowds)」を利用できるかという、興味深い議論を行っている。これは彼がここしばらく展開している考えだが、わたしは最近ようやく彼の議論の全てを 読み通す機会を得た。James Sur
苫米地英人、という人がいます。公式ブログ:ドクター苫米地ブログ苫米地英人 - Wikipedia苫米地 英人(とまべち ひでと、1959年9月7日 - )は、東京都出身の計算言語学者、認知心理学者、脳科学(または機能脳科学、脳機能科学)者。カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)。 彼の経歴を簡単に書くとこうなります。 上智大学卒業後、三菱地所に勤務し、その後カーネギー・メロン大学に留学。博士号を取ったあとは徳島大学で講師をやりながら、ジャストシステムの事業を手伝う。この頃、世間ではオウム真理教事件が起こり、たいへんな騒ぎとなりました。ここから少しおかしくなっていきます。彼は公安からオウム信者の脱洗脳を頼まれ、引き受けるのです。さらには実際に脱洗脳を行ってしまう。詳しくはウィキペディアなどを参照してもらうとして省きますが、この後、彼は研究職を失ってしまいます。それからは「洗脳」についての書籍
新しい年2010年が始まりました。このブログももうすぐ4年目に突入ですが皆様よろしくお願いします。 今年は例年に比べるとカレンダー的には短い正月休みだった。私も5日間のお休みを頂いて家族と過ごしたのだが、せっかくの休みで若干時間が出来たのを利用してネットのあちこちを見て回った。 でその感想などをちょっと。 まあ一言で言うととてもありきたりなのだが、ネットが日常生活の一部になったなぁというのを実感した。特に10代20代の若い世代がそれを普通のものとして楽しんでいるのは印象的だった。 いろいろな人が今年一年のまとめをBlogに書いたり年越しの瞬間をTwitterにポストをするのをみた際にもこれを感じたが、もっともこれを感じたのは、ライフストリーミングの一種であるニコニコ動画のユーザ生放送を見てからだ。冬休みということも関係したかもしれないが、実にたくさんの人がパソコンとWebカメラを使って簡易
スケッチパッドは,1960年代に,マサチューセッツ工科大学のリンカーン研究所で行われていた研究プロジェクト “Computer-Aided Design” の集大成的なプログラムとして,1963年にアイヴァン・サザーランドが作り出したものである.スケッチパッドのシステムは,TX-2コンピュータ,CRT ディスプレイ,ライトペン,押しボタン,コントロール・ノブから構成され,ライトペンを用いて,ディスプレイ上に,幾何学図形を何度でも正確に描くことができた.サザーランドは,「この装置は,従来の視覚的表現にはまったくみることができないコンセプトを実現しており,その一つとして『拘束』がある」 2-24) と書いている. 「拘束」とは,プログラムを構成する変数の自由度を制限してしまうことであるが,スケッチパッドでは,この概念は,ユーザが予めこれから描くイメージを,コンピュータに対して宣言することで,描
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