岡山理科大・工学部の山本俊政准教授が開発した淡水にナトリウムやカリウムなどを加えた「好適環境水」を使って、キャンパス内でのトラフグの養殖に成功し、7月28日に、市中央卸売市場に初出荷した。海水以外で養殖したフグが出荷されるのは国内初という。 好適環境水は、海水魚に必要なカリウムなどの電解質を水道水に加えたもので、淡水魚と一緒に生活できる。塩分調整が不要なため、魚はエネルギーを成長に振り向けることができ、生育が早いのが特徴でる。 普通の養殖でトラフグを1キロサイズにするには2年ほどかかるが、今回は1年2カ月しかかからなかった、という。さらに、もともと病原菌がいないため、抗生物質など薬品が不要なうえ、水道水なので海水を運ぶ必要がなく、低コストで養殖できるのもメリットの一つ。 今回は昨年4月、熊本県産天然トラフグの卵約2万6千粒を好適環境水中に投入し、孵化した2万匹のうち、約1000匹を35トン
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