オペレーティングシステム(以下OS)は、デバイスを管理しているというのが前回の話だった。一般にOS中で、デバイスを直接操作する部分は「デバイスドライバー」と呼ばれている。OSはデバイスを一定の「形」で扱う。そのルールに沿って、さまざまなデバイスを一定の形に見せるように働くのが、デバイスドライバーだ。 例えば入力機器にはさまざまなものがあるが、「入力が行なわれたか」を通知して、「入力されたデータを読み込む」という形で、OSが入力機器を統一的なやり方で操作できるようにするのが、デバイスドライバーの働きのひとつである。 現在のWindows 7やWindows Server 2008R2では、従来からの「WDM」(Windows Driver Model)型式のデバイスドライバーと、Windows Vistaから追加された「WDF」(Windows Driver Foundation)型式のドラ