XML(Extensible Markup Language)が登場して,はや10年の時が流れた。今では医療分野での電子カルテ検索システム,印刷業界での自動組版システムなどで広く利用され,その利便性(柔軟性,拡張性,親和性)が認められている。BtoB(企業間)型EC(電子商取引)やWebサービスなどのシステムにも浸透しており,標準的な技術としての立場を確立している。身近なところでは,ブログやSNS(Social Networking Service)でも“縁の下の力持ち”的な技術として利用されており,今やXMLの知識はすべてのITエンジニアにとって必須と言ってよい。 しかし,そもそもXMLとは一体どういうものなのか,きちんと理解しているITエンジニアは意外に少ないのではないだろうか。XML関連技術は数多く存在するが,これらの全体像を正確に理解しているITエンジニアはさらに少数だろう。 そこ