最近、とりわけ反響が大きいのは、前々回取り上げた「ハローワークに集まる“怪しいお仕事”」を巡る実態だ。 「企業の求人募集に応募し続けているのに、仕事に就くことができない」といった体験談から、「もうすぐ貯金も底をつく。どう生きていけばいいのか?」「紹介されて入ってみたらブラック企業でした」といったものまで、本当に毎日、読者の方々からの情報が何通も当連載のアドレスに寄せられてくる。 マスメディア上は、アベノミクスという浮かれたフレーズで賑わっているというのに、筆者の元には、仕事がなく、日々の生活に追いつめられた人たちや、彼らを支える現場からの悲鳴が聞こえてくる。 今回は、そんな中から、都会のハローワークで仕事探しをしている40歳代後半の元電機メーカーの会社員男性、Aさんの事例を紹介したいと思い、改めてお話を伺った。 110社応募しても就職できない ハローワークで途方に暮れる日々 昨年、退職勧奨