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倫理と本に関するnarwhalのブックマーク (2)

  • [書評]これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学(マイケル・サンデル): 極東ブログ

    「これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学(マイケル・サンデル)」(参照)をアマゾンで注文したとき、発送は随分遅れるとのことだった。発売日には来なかった。が、翌日来た。昨日である。読みやすく面白い。昨晩熱中して半分読み、今日後半を読み終えた。政治哲学をこれだけわかりやすく説明する書籍は希有ではないか。高校生や大学生には社会を考えていく上で是非お勧めしたい。 書巻末謝辞を見ると、「書は講義として誕生した」とある。講義は「ハーバード白熱教室」というタイトルで現在、NHK教育放送中らしい。私は見たことがない。英語のままであれば「Justice with Michael Sandel」(参照)で見ることができる。もっと小さなクラスの講義かと思ったら、大講堂での講義である。 政治哲学というと厳めしいイメージがあるが、サンデル教授は卑近な例、日常的な問題、社会ニュースの話題など馴

  • エピクロス、あるいは「最小の哲学」について

    エピクロスは、プラトンのおよそ100年後、古代ギリシア文明がとことん瓦解した最中に登場した。 理想国家論を書いたプラトンとちがって、彼はもうどんな社会の集団的救済策も提示しなかった。 けれども彼は絶望も諦念も勧めなかった。 そして、後世の人がいう「繊細さを欠くがために、地上に幸福を求めることができる」人間であったために、迷える個々の魂の救いを彼岸に求めることもしなかった。 エピクロスは、此岸にだろうが彼岸にだろうが、高い精神の王国を打ち立てようとする人々にとって、大顰蹙なことを言ってのける。 「すべての善のはじめと根は、胃袋の快楽である」。 これが彼の倫理学である。 多分、放縦をほしいままにするエピキュリアンと呼ばれるものは、こんなところに由来するのだろう。 「精神の高さ」をもって身体を蔑む思想が攻撃するは、決まってこんなところだから。 けれども俗に言う「快楽主義者」に対して、この「胃の

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