カレンダーを見る。日付を見る。この時期になると、21日を起点に物事を考える。21日まであと何日、21日からもう何日。この日は何を食べた、何をお弁当にもたせた、何時ごろに帰ってきた、お風呂に入った、入らなかった、こんな話をした、話をする間もなく寝てしまった。買物にいって何を彼のために買った。携帯電話に何時頃かかってきた。電話に出た。出なかった。呆れるほど細かくそんな些事ばかりを覚えている自分にやはり呆れる。普段はまったく忘れているのだけれど。 涙が止まらない。この日は朝、彼から起こしに来たのだったか。普段は低血圧の私をこころゆくまで寝かせておいてくれるのだけど――どのみちこの週はわたしのほうは論文を入稿した直後で夜遅くまで起きている必要はなかった、なので彼としてもそう遠慮する必要はなくて、たしかこの週には二回ばかり起こしにきたような気がする。なんだかとても必死で、ごめんねといいながら、でもね