神奈川県によると、植松容疑者は事件現場となった津久井やまゆり園に、最初は夏休みのアルバイトとして入った。人手不足を補うためとして2012年12月に非常勤職員に、13年4月からは常勤となった。採用の面接では目立った発言はなかったという。 植松容疑者が今年2月、衆院議長あてとした手紙には「今までの人生設計では、大学で取得した小学校教諭免許と現在勤務している障害者施設での経験を生かし、特別支援学校の教員を目指していました」と記されている。 そうした目標を持ちながら働いていた植松容疑者だが、いつの頃からか不穏な言動を見せ始めた。 「障害者なんて、生きる意味なくないですか」。やまゆり園の関係者は、植松容疑者から話しかけられてぞっとした。職員にも「障害者なんて死んだ方がよくないっすか」と笑みを浮かべながら話しかけていたという。 捜査関係者によると、今年1月… この記事は有料会員記事です。有料会員になる
相模原市緑区千木良(ちぎら)の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が死亡、職員2人を含む26人がけがをした事件で、神奈川県警は27日、殺人未遂などの疑いで逮捕された元職員の植松聖(さとし)容疑者(26)について、容疑を殺人に切り替え、横浜地検に送検した。 午前7時半ごろ、植松容疑者は津久井署で頭から青いジャンパーをかぶり、白いワンボックス車に乗り込んだ。車が走り始めると車内から集まった報道陣を見やり、笑みを浮かべた。車はパトカーに先導される形で、横浜市中区の横浜地検に向かい、午前9時過ぎに到着した。 植松容疑者の逮捕容疑は、26日午前2時ごろ、同園で入所者の女性(19)を刃物で刺して殺害したというもの。植松容疑者は「意思の疎通ができない人たちをナイフで刺した」と容疑を認めたうえで、「障害者なんていなくなればいい」と供述したという。 県警は横浜地検とともに動機や事件の経緯についてさら
厚生労働省によると、神奈川県の指定管理施設である「津久井やまゆり園」のような障害者向けの施設入所支援サービスを提供する事業者は、昨年3月時点で全国に約2600ある。利用者は13万2千人余り。 事業者は障害者総合支援法に基づき、重い知的障害があって常に介護が必要な人らを長期間受け入れ、入浴や排泄(はいせつ)、食事の介助といった福祉サービスを提供する。津久井やまゆり園では、普段は自宅で暮らす障害者を短期間受け入れるサービスも実施していた。 厚労省が2014年に実施した調査によると、障害者の身の回りの介助をする施設職員(生活支援員)の年収は常勤で約330万円、非常勤では約190万円だった。 事件を受けて、厚労省幹部は「再発防止策を検討したい」と話している。
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