日の出から日没まで飲食を断つラマダン(断食月)の最中とあって、選手が断食を実行するかどうかは、試合結果に影響しそうだ。 昨年8月のラマダン中に札幌で行われた国際親善試合では、U—22(22歳以下)エジプト代表は日本に1—2で逆転負け。多くの選手が飲食を断ったまま試合に臨んだことが、プレーに影響したともいわれる。 湾岸アラブ諸国などに比べ、世俗的とされるエジプトでも、ラマダン中は大半のイスラム教徒が断食を守るが、五輪前にエジプトのイスラム教スンニ派最高権威「アズハル機関」のアリ・ゴマア師は、五輪参加選手について「(断食が免除される)旅行中に当たり、日中の飲食が許される」とのファトワ(宗教令)を出した。 ただ、最終的に判断するのは各選手だ。選手の多くは断食しているかどうかを明かしていないが、政府系アル・アハラム紙のアリ・バラカ記者は「ファトワもあるので、練習日には断食しても、試合当日は納得して