犬のふんをめぐり、世界各国が頭を悩ませている。大阪府泉佐野市では、放置の「現行犯」を見つけたら過料1万円を科して2カ月近くたつが、効果は未知数だ。各国ではふんを飼い主に送りつけたり、科学的捜査が浮上したり。マナーの悪い飼い主との奮闘が世界で繰り広げられている。 冷え込みが強まる朝夕、泉佐野市の街頭にアナウンスが流れる。 「犬や猫など、ペットの飼い主の皆さん、ふんの後始末はお済みですか? ふんを道路や公園に放置することは条例で禁止されています」。発信源は、路上のふんに「イエローカード」を置く「放置フンGメン」の軽トラックだ。 雑種犬を散歩させていた市内の男性(70)はため息をついた。「子どもに言うようなことを、大きな声で言わないかんのは情けない。でも、ほとんどの人は守っても、マナーが悪い人はいる。仕方ないわな」 啓発を担うGメンは、市シルバー人材センターの会員。2人1組で週3回、巡回する。
