特許庁発注のコンピューターシステムをめぐる汚職事件で、経済産業省は7日、贈賄容疑で職員が逮捕されたNTTデータ(東京)を、6カ月間の指名停止と補助金交付停止にした。 システムに関する情報提供の見返りにタクシーチケットを受け取ったとして警視庁が6月、贈収賄容疑でNTTデータの部長と特許庁のキャリア技官をそれぞれ逮捕。NTTデータは、同庁のシステム開発にかかわる新規受注を自粛する方針を既に表明している。 システムの設計は東芝ソリューションが落札し、NTTデータは受注できなかったが、経産省は6月末、情報漏洩(ろうえい)の影響を調べるため、弁護士らで構成する調査委員会を設置した。