インターネットにつながる携帯電話が、いつもポケットの中に入っている。このことがもたらすライフスタイルの変革は、2007年のiPhone(アイフォーン)登場前に、日本では先駆けて起きていた。1999年に始まったNTTドコモの「iモード」サービスを生んだ元同社執行役員、夏野剛さん(46)=ドワンゴ取締役=は、次のように語る。 「この十年あまりで、日本人のライフスタイルは激変した。仕事のやり方一つとっても、スケジュールなどの連絡はメールで行い、出先にいてもさまざまな情報が得られ、地図を持ち歩く必要もなくなった。恋愛でも、恋人同士は毎時間のようにメールを交換し、互いの距離がすごく近くなっている」 その“先進国”でも、iPhoneは市場を席巻する人気を獲得した。夏野さんは「iPhoneの登場は、私がNTTドコモを辞める一つのきっかけになった」とまで話す。誰もが使える操作性 「本日、アップルが電話を再