研がないまま、ずっと包丁を使っていた。もうかなり切れなくなっており、「絶対必要以上の力が入っている」と自分で思っていた。新しい包丁が欲しいという気持ちがあるのだが、外で見かけて買おうとするたびに、「ちゃんと選んで買うべきだ」と妻に言われて、じゃあいったんパスかと思ってそのまま通り過ぎてしまい、結局買わないままここまで来ていた。 「砥石で研ぐか」 と思った。そして砥石を買ったのは、年末休暇の事である。明けて正月。自分は砥石を使ってみた。 まず、説明書に従い、砥石を塩水に沈める。何の意味があるのか良く分からないが、気泡が石から出てきて、水に沈める意味はしっかり濡らすことなのかなと思った。 塩水に沈めた砥石 さて、いよいよ包丁を研ぐと、石に黒い痕(あと)が残る。ふむ。 始めに粗い方の石で研いで、ある程度研げたら、目の細かい方の石で研ぐ。それは知っていたが、間違えて、細かい方から先に使ってしまった