では続きです。 ここからは具体的な脈の診方と症状について書かれていますが、症状については省略していきます。 【原文】 岐伯曰く、 前部の外の如き者は足太陽膀胱なり。 中部の外の如き者は足陽明胃なり。 後部の外の如き者は足少陽膽①なり。 前部の内の如き者は足厥陰肝なり。 中部の内の如き者は足太陰脾なり。 後②部の内の如き者は足少陰腎なり。 前部の中央の直なる者は手少陰心、手太陽小腸なり。 中部の中央の直なる者は手厥陰心主なり。 後部の中央の直なる者は手太陰肺、手陽明大腸なり。 【校正】 ①膽 原文では欠く。前後の条文に合わせて挿入。 ②後 原文では”前”。「診左手九道圖」から”後”の誤りとす。 【意訳】 岐伯がおっしゃるには、 寸口脈が外に出ているのは足の太陽膀胱経に異常がある。 関上脈が外に出ているのは足の陽明胃経に異常がある。 尺中脈が外に出ているのは足の少陽胆経に異常がある。 尺中脈が