今日はちょっと専門的な話ですが、数値の丸め処理についての記事です。 数値の丸めといいますと、12.34を小数点以下第1位まで丸めて12.3にするような操作で、四捨五入がおなじみですが、実はJISに規定があり、四捨五入は最善の方法とはされていません。 JISの決まりでは、偶数丸めといわれる、あまりなじみのない丸め方法を使うことになっています。 偶数丸めは、有効桁の一つ下の、丸めたい桁以下が50000…であるときの挙動以外は、四捨五入と同じです。有効桁より下が50000…であった場合は、その上の桁が偶数であれば切り上げられ、奇数であれば切り下げられます。 たとえば、小数点以下を丸める場合、以下のようになります。 1.5 -> 2 2.5 -> 2 3.5 -> 4 4.5 -> 4 5.5 -> 6 JISの規格では、この偶数丸めを「規則A」、おなじみの四捨五入を「規則B」としており、「規則A