ベクターは9月27日、主力サービスのソフトウェア群の一部がウイルスに感染していると発表した。一時的にすべてのダウンロードサービスを停止し、その後に順次回復して10月2日には完全復旧した。10月5日時点の調査で3956タイトルのソフトがウイルス感染していたと判明。実際にはそのうち155タイトルが配布され、これらタイトルのダウンロード回数は1107回にも及んだ。 同社はこれについて「今回の問題点と暫定措置、今後の対策」ページの中で、基本的には(1)1社のウイルス対策ソフトに依存していたこと、(2)作業を行う環境の分離が不完全だったこと――の2点が大きな問題だったと説明している。しかし、専門家の中には、「それよりも重要な問題点があったのではないか」と指摘する声もある。 「iPod」の爆発的な人気などで急速に広がり始めているソフトのダウンロードサービス。今回のベクターの問題は、ソフトのダウンロード