印刷 「初音ミク」のパフォーマンスに観客から大きな歓声が上がった=2日、米ロサンゼルスのノキアシアター、安冨良弘撮影 日本で生まれた架空の歌手「初音ミク」の初めての海外公演が2日(日本時間3日)、米ロサンゼルスであった。映像の歌手が歌い踊る姿に、ファン約6千人が総立ちになり、「ミク! ミク!」と熱狂的な声援を送った。 チケットは2週間で完売。髪や服のなびく様子や指先の動きまで精密に作られたミクの映像が、人間のバンド10人による生演奏に合わせ、24曲を歌った。ほとんどの曲は、日本のアマチュア音楽家の作曲で、歌詞も日本語だ。 「初音ミク」は、札幌市の音楽ソフト会社が、歌声を合成するパソコンソフトとして2007年に発売。アマチュア作曲家らが、ミクに歌わせる自作曲を動画サイトに投稿し、曲に感動した別のユーザーが曲に合わせた動画をつけて再投稿するという創作の連鎖が続き、オリジナル曲は約3万曲に