昨夏の甲子園、注目はただ一点に絞られていた。どこが大阪桐蔭を止めるのか――。そのダントツの優勝候補が、下関国際の前に準々決勝で散った。なぜ大阪桐蔭は土壇場9回に逆転を許したのか。なぜ下関国際は異様なまでに冷静だったのか。西谷浩一と坂原秀尚。両校監督へのインタビューから、ノンフィクション作家・中村計氏が迫った。【NumberWeb集中連載「計算された番狂わせ」全7回の#3】 本州の最西端、下関市の先っぽの小高い丘の上に立つ下関国際高校。野球部寮「立志貫道館」は、そこから50mほどの距離のところにある。2020年に完成したばかりだ。 寮内に掲げられた2022年用カレンダーの8月18日のところが、何重もの赤い丸で囲まれていた。その年の夏の甲子園の日程が予定通り進めば、18日は、準々決勝が行われる日に当たっていたからだ。 2022年夏は、4年振りに雨天順延がなく、試合は順調に消化されていった。つま
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