ローレンツ不変性とは言うなれば4次元ベクトルの回転対称性に相当する対称性:SO(3,1)である。超対称変換は、これをより一般的化した対称性として並進不変性を加えたポアンカレ対称性に基づく代数として理解できる。超対称変換の演算子をとすると、その代数は と書ける。ここで、 は方向への並進を生成する変換で、はガンマ行列である。 平たく言えば、超対称性変換をあるボソンに対して二回続けて行うと、単にもとのボゾンに戻るだけではなく、時空のどちらかの方向へすこし動くことになる。 中間子およびバリオンに関する超対称性は、ハドロン物理学において宮沢弘成によって1966年に初めて提唱された。しかし、このときはあまり注目されなかった[2][3][4][5]。時空および基本的な場についての根本的に新しい種類の対称性として、1970年代初頭、J. L. Gervaisと崎田文二(1971年)、Yu. A. Golf