――近岡さんがアニメーターになられた経緯から伺えますか? 中学2年生の頃に、『美少女戦士セーラームーン』にハマって。そんなにアニメを観たりしてなかったんですが、クラスで流行っていたので、僕も見てみようと。そしたらすごく面白くて、周りが視なくなってからも自分だけは観ている感じでした。 ――マンガやイラストのような絵を描くことは好きだったんですか? それほど描くのが好きという訳でもなくて、セーラームーンも、アニメを作っている人のことは全然意識せずに観ていました。違うクラスにすごくセーラームーンを描くのが上手い人がいて、これくらい描けるといいなあと思いつつ、たまに1人で描いて満足して終わり、というくらいで。高校の頃にブームになった『新世紀エヴァンゲリオン』の落描きをしていたら、アニメ好きの友達が「そんなに絵を描くのが好きならアニメーターという職業があるよ」と教えてくれて、「何それ」と。 ――漫画