――水あさとさんが漫画家になられた経緯から伺えますか。 子どもの頃から落書きするのが好きで、ずっと誰に見せるでもなくノートに絵を描いたり していました。漫画やアニメも好きで観ていましたが、地元の沖縄では放送も少なくて、そういう仲間もいないので、周りに隠れてこそこそと観ていました(笑)。『おじゃ魔女どれみ』にハマったのと同じ頃にインターネットを使い始めて、お絵かき掲示板で絵を描くようになりました。それが描いた絵を人に見せるということの始まりですね。 ――同人誌みたいなものには触れていなかったんですか? その頃は存在すら知らなかったくらいで、大学進学で東京に出てきて初めていった秋葉原の「とらのあな」で同人誌というものを知って。こんな素晴らしいものがあるのかと。それで漫画を描き始めたんです。 ――それでイベントにも参加されるようになったんですね。 お絵かき掲示板でもそうだったんですが、自分で描い