深夜3時の鶏しゃぶ 麻布十番「赤星とくまがい」のオーナー兼ソムリエとして、またフリーの利き酒師としてコンサルティングなどでも活躍する赤星慶太さんが仕事終わりに頻繁に通うというのが、南麻布にある「嶋家」。三重県出身の兄弟が営む鶏料理屋で、熊野地鶏の焼鳥や鍋を提供する店だ。 店を営む兄弟の実家は三重県で焼鳥屋を営んでいた。兄の浦嶋勇木也さんは、「麻布川上庵」や「酢重ダイニング」の 新丸ビル店やシンガポール店の料理長を務め、弟の浦嶋甲二郎さんは都内の焼鳥屋で経験を積んでいた。その後、“焼鳥屋は商売の原点”と、和食のつまみも充実している焼鳥屋を今年春にオープン。「仕事終わりの遅い食事でも、きちんとしたものをゆっくり食べられるように」と、深夜3時まで営業している。 店では三重や紀州の素材を使った料理を提供し、一番のウリは熊野地鶏だ。熊野地鶏のそもそものもとになったのは三重原産の軍鶏である八木戸(やぎ