普天間高校の校門横にたたずむ「点心の店」=2021年4月 誰にでも、思い出して顔が思わずほころぶような懐かしいメニューがあるだろう。普天間高校の卒業生にとってのそれは「点心」じゃないだろうか。点心とは、普天間高校の校門横にちょこっとたたずむ弁当屋「点心の店(中華どんぶりの店)」のこと。オープンから24年。今も昔も変わらず普天間高校生のソウルフードであり続けている。しかし、分からないことも多い。なぜ中華?なぜこんなに人気なの?そして「点心のおじさん」は一体どんな人?卒業生の記者が15年来のナゾを解くべく、訪ねてみた。(田吹遥子) ■点心のおじさん、正体は?店を開いた意外な理由 「準備中」の札がかかったままのドアを開けた。「点心のおじさん」こと、比嘉隆さん(64)が鍋を振るっている。寡黙な印象だったが、話しかけると優しい笑顔で答えてくれた。 比嘉隆さん。優しい笑顔で応じてくれた。 「なぜ弁当が