文化庁は、漫画や映画などの海賊版サイトにインターネット利用者を誘導する「リーチサイト」を規制するため、著作権法を改正する方針を固めた。リーチサイトにリンク(URL)を張る行為は、これまで違法ではないと解釈されていたが、これを著作権の侵害行為とみなし、著作権者が掲載の差し止め請求をできるようにするほか、提供者らに対する罰則規定を設ける。来年の通常国会に同法改正案の提出を目指す。 文化庁長官の諮問機関・文化審議会の小委員会がリーチサイトの対応を議論しており、9月に論点整理案をまとめた。
モリ・カケ問題から1年超。呆(あき)れるほどのウソ、まやかしが飛び出しながら、それでも安倍政権は続き、首相は3選を視野に入れたかに見える。さらには米朝首脳会談を機に内閣の支持率に“異変”が起きた。その理由を知る手がかりは、映画「ゲッベルスと私」にある。 米朝首脳会談を境に、報道各社の安倍内閣支持率は軒並み上昇し、一部は支持が不支持を上回った。モリ・カケ問題再燃で続いた「支持-不支持」傾向から再び回復基調に入った可能性がある。モリ・カケ問題への不信は約8割と依然高く、米朝会談の評価は割れていても上昇に転じた。会談直前の時事通信の調査では、支持率微減が続いていたので、変化の理由は、対北朝鮮外交は安倍晋三首相に任せるしかないという「期待感」の表れだろう。 国会でモリ・カケ問題が取り上げられて1年4カ月。このまま終わらせてはならないにしても、この問題で安… この記事は有料記事です。 残り3474文
牧太郎の青い空白い雲 611 戦前回帰の学校法人「森友学園」の奇怪な国有地"爆安"払い下げ騒動。 先週号の「首相は『安倍晋三記念小学校』問題で"天敵"朝日に勝てるか?」に続き、今号も、この騒動のウラにある「安倍vs.朝日・一進一退の攻防」を書きたい。 まずは、安倍さん真っ青の「首相動静」のお話。新聞各紙にある「首相動静」の欄(名称は新聞によって異なる)。その2015年9月3日からの3日間の記録に「安倍さんが"爆安"払い下げに関与していた」と思わせる記述が存在した。 × × × 時系列でまとめてみると......。 〈2015年9月3日午後2時17分から27分、(安倍首相は)財務省の岡本薫明官房長、迫田英典理財局長と(官邸で面会)〉 理財局の主な仕事は、国有財産の管理。つまり、国有地売買に関して、安倍さんは理財局長から何らかの報告を受けた。翌9月4日、安倍さんはなぜか日帰りで大阪に出張す
◇参院決算委 都議選時の演説での一部聴衆について言及 安倍晋三首相は9日の参院決算委員会で、昨年7月の東京都議選の街頭演説で「辞めろ」コールをした一部聴衆について「明らかに選挙活動の妨害行為だ。私の演説をかき消すかのような集団的な発言」と批判した。首相は都議選の演説で「こんな人たちに負けるわけにいかない」と発言したことが問題視され、都議選敗北後に陳謝していたが、再び反発した形だ。 「こんな人たち」との発言について、首相は都議選直後の昨年7月24日の衆院予算委では「私に批判的な声に耳を傾けないと受け止められたのなら不徳の致すところだ」と陳謝した。しかし、9日の決算委では「こういうこと(『辞めろ』コール)をやる人たちに負けるわけにはいかない。正しい王道の選挙を戦いましょうと訴えた」と発言を正当化した。民進党の大島九州男氏の質問に対する答弁。【遠藤修平】
「儒教バッシング」の本や記事が目立っている。ヘイトスピーチをする人々も、こうした本や記事にある儒教の「独自解釈」や「歴史的事実」を信じている人も少なくない 中国や韓国を批判し、あるいは罵倒する「嫌中・嫌韓本」はもはや珍しくないが、最近はその論拠に「儒教」を使うのが流行らしい。韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪は来月9日に開幕するし、東京五輪・パラリンピックまであと2年。この国は「おもてなし」が自慢のはずだが、こんなことでいいのか。【吉井理記】 本題に入る前に、クイズである。 (1)「韓国の崩壊」(2)「大予言 中国崩壊のシナリオ」(3)「人民元大崩壊」(4)「それでも中国は崩壊する」(5)「韓国大崩壊」
党首討論会で毎日新聞の記者が安倍総理にいちゃもんをつけ、執拗に食い下がる場面がみられた。 とうの昔に冤罪が確定した加計学園問題について奇妙な責め方をする。 動画1。倉重篤郎「あなたのお友達が行政的に優遇されたことを反省しないんですか?問題ないんですか?」 毎日新聞「結果的にあなたの友達が優遇された事を反省しないのか!」 安倍総理「私が優遇措置をしてたら問題だがそうではない」 毎日「ギャーギャー」 総理「前川氏含めた証言者が言ってるよう私が何もしていないのは明らかになってる」 これは質問とは呼べない 毎日の難癖による批判でしかない pic.twitter.com/T3oQruJ3Zw — DAPPI (@take_off_dress) 2017年10月8日 動画2。倉重篤郎「私が聞いているのはそこじゃありません!あなたのお友達が優遇されたことに責任を感じないんですか!?」 倉重篤郎(毎日新聞
参院議院運営委員会の開会に抗議して委員会室の前で反対行動をする野党の議員たち=国会内で2017年6月14日午後5時25分、川田雅浩撮影 「共謀罪」の成立要件を改め「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案を巡り、与党が参院法務委員会での採決を省略する「中間報告」の奇策に打って出たことで、国会は一気に緊迫した。虚を突かれた格好の野党は内閣不信任決議案の提出などで抵抗し、与野党の激しい攻防が続いた。【影山哲也】 「参院は首相官邸の下請け機関になった。『数さえあれば何でも通せる』と笑う自公の姿を絶対に忘れない。中間報告は暴挙以外の何ものでもない」 自身も参院議員である民進党の蓮舫代表は、内閣不信任案が提出された後の14日深夜、強硬な与党の姿勢を強く非難した。
国会の憲法審査会で、憲法改正案の賛否を問う国民投票に関して、「最低投票率制度」の導入が議題になる見通しになった。2007年5月の国民投票法成立時に、参院が同制度を検討する付帯決議を行ったが、その後、議論が進んでいなかった。国会は改憲項目の絞り込みと同時に、国民投票の仕組みを充実させる作業を求められる。 憲法改正は衆参各院の3分の2以上の賛成で国会が発議し、国民投票で過半数の賛成を得れば実現する。 最低投票率制度を設けると、国民投票が一定の投票率に達しなかった場合は不成立になる。低投票率だと結果の正当性が担保できないとして、国民投票法の参院審議の過程で民主(当時)、共産、社民党が制度導入を主張した。 これに対し、自民党は(1)改憲反対勢力によるボイコット運動を誘発する(2)最低投票率を具体的に設定するのは困難--などを理由に反対した。衆院での付帯決議は見送られたが、参院は「憲法審査会で
蓮舫・民進党新代表の、いわゆる「二重国籍」問題を考えたい。 結論を言えば、蓮舫氏を激しく批判するいくつかのネットや新聞の言説に正直、私はうんざりしている。彼らの多くは「政党の代表がきちんと台湾籍放棄の法的手続きをとっていなかったのが問題」と言うが、やはり根底には純血主義や排外主義、民族差別意識があると感じるからだ。
在日コリアンなどへの差別や排除をあおるヘイトスピーチの対策法が施行されて、3日で3カ月が経過した。同法に罰則はないが、行政や司法に従来より踏み込んだ対応を促す効果を上げている。その一方で、選挙の立候補者が演説で差別的言動を繰り返すなど想定外の事態も生じ、「政治活動や選挙運動の自由」との線引きという難題が浮かんでいる。 自治体や警察はこれまで、表現の自由との兼ね合いからヘイトスピーチの規制に消極的だった。その流れを対策法が変えた。 ヘイトデモが予定されていた川崎市では、対策法の施行を見越して市が5月30日、公園の使用を許可しないことを決めた。施行前日の6月2日には、横浜地裁川崎支部が在日コリアンの多いエリアでのデモを禁じる仮処分を決定した。7月には福岡地検が、在日コリアンを中傷するビラを商業施設のトイレに張っていた男を建造物侵入罪で起訴。「対策法の趣旨に照らした」と立件の意図を説明した。
貧困問題に対するバッシングへの抗議デモに参加する人たち=東京都新宿区で2016年8月27日午後7時21分、宮間俊樹撮影 子どもの貧困問題を扱ったNHKのニュース番組で体験を語ったひとり親家庭の女子高校生がインターネット上で中傷され、人権を侵害された問題で、「生活苦しいヤツは声あげろ 貧困たたきに抗議する新宿緊急デモ」が27日、東京・新宿であった。最低賃金引き上げを求める若者グループ「AEQUITAS(エキタス)」が主催し、作家の雨宮処凛さんらも参加した。 約500人(主催者発表)の参加者が「貧困たたきは今すぐやめろ」「貧困知らない政治家いらない」とコールしながら繁華街を歩いた。都留文科大3年、栗原耕平さん(21)は「当事者の女子高校生に見てほしいと思い、デモとスピーチをした。ものすごく生活が苦しい人しか声を上げられないというのではおかしい」と話した。
中国や韓国を一方的に非難する、いわゆる「嫌中嫌韓」本とどう向き合い、どう考えたらよいのか。出版に携わる人々が東京都内でシンポジウムを開いて話し合った。「人を傷つける本を書店に置いていいのか」「対抗する本をきちんと出していくのが出版人の務めではないか」。さまざまな意見が出た。【青島顕】 多様な本選びフェア 「嫌中」や「嫌韓」というタイトルのついた本や雑誌は、沖縄・尖閣諸島の国有化(2012年)で日中関係が悪化し、在日コリアンへの差別や憎悪をあおるヘイトスピーチが活発化するのと歩調を合わせるように続々と出版され、全国の書店で目につくようになった。隣国を快く思わない人びとから支持され、増刷を重ねる本もあった。 やがて、こうした出版物に出版人が異議を唱える動きが出てくる。14年5月に河出書房新社の若手社員4人が、リベラルな立場の識者らに頼んで多様なジャンルの18冊を選んだ「今、この国を考える−−『
3年前にイスラム教から無神論に転じた大学生のカリーム・バンナーさん=エジプト北部アレクサンドリアで、秋山信一撮影 【アレクサンドリア(エジプト北部)で秋山信一】イスラム教やキリスト教など一神教が支配的なエジプトで、無神論を唱える若者が出てきている。民主化要求運動「アラブの春」による2011年の革命後、自由を求める機運が高まったことが背景にある。社会の逆風は強いが、「絶対的存在」の揺らぎは、保守的な中東で宗教観が多様化していく兆候だとの指摘もある。 北部アレクサンドリアの大学生、カリーム・バンナーさん(23)は、イスラム組織ムスリム同胞団の支持者だった。だが、12年6月に就任した同胞団出身のモルシ大統領(当時)が独善的な政権運営に走ったのを見て、「宗教が集票や権力独占の道具に使われた」と感じた。宗教自体に疑問を抱き、交流サイト「フェイスブック」で無神論者だと明かした。
「今こそ憲法改正を!1万人大会」にビデオメッセージで登場した安倍晋三首相=東京・日本武道館で2015年11月10日 安倍晋三首相が憲法改正を「参院選で訴える」と前のめりだ。この姿に喝采を送るのが、改憲を支持する「安倍応援団」とも呼べる人たちだ。首相に近いとされる彼らがどんな憲法観を持っているのか、有権者は知っておくべきだろう。一般には知られていない発言などを掘り起こしてみた。【吉井理記】 神社本庁参加、初詣で賛成署名活動 氷雨そぼ降る京都にいる。JR京都駅にほど近い新熊野神社(京都市東山区)は、後白河法皇が1160年に創建した由緒あるお社である。 「とんでもない話です。神社や神職が改憲の署名集めだなんて」。強い口調で言うのは尾竹慶久宮司(65)その人。古い時代の神道に詳しく、2008年、神道と仏教の境がなかった明治期より前の「神仏習合」の古式にのっとった例大祭を140年ぶりに復活させたこと
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