広島市内のスーパーに勤める森谷晴美(25)が薬研堀にある某カラオケルームに来店したのは、2004年7月10日のことだった。その店で、晴美はアルバイト店員をしていた青木良太君(18)と知り合った。 ところがこの青木君、モデルやアイドルといってもおかしくないほどのルックスで、薬研堀界隈では評判の「イケメン店員」だった。 そんな青木君に、晴美はたちまち夢中になってしまう。 以後、晴美は彼の勤めるカラオケ店に足しげく通うようになった。そして、何かにつけて青木君に声をかけたりして、それとなくコンタクトを取っていた。そうして店の常連となった晴美は、ある日ついに彼に交際を申し込む。 だが、青木君はあっさりと断った。その理由は定かではないが、別に男女の間では珍しいことではない。 青木君にしても、とくに深い考えなどはなかったのだろう。たとえば、単に晴美が青木君の好みのタイプではなかったとか、店からお客さんと