現在は飼育員の手からエサを食べられるように特訓中のマルコ=長野県須坂市の須坂市動物園で2012年8月22日、小田中大撮影 逃走したマルコが池で泳ぐ姿が報道されると、一目見ようと客が増え、お盆期間(11〜19日)は前年比85%増の8518人が来園する人気ぶりだ。マルコは一時、コンクリート壁や金網でふさがれ脱走不可能なカピバラ舎(空室)に移されたものの、園は飼育舎の周囲に高さ1メートルの透明な板を張るなど施設面の対策を進め、24日昼にプールへ戻った。 しかし、まだ自力でエサを取ることはできない。夜はカピバラ舎に戻って、飼育員の手からエサをもらう「ハンドフィード」の特訓に励んでいる。口移しされるものだけをエサと認識するのか、なかなか食べてくれないというが、飼育員の中沢槙子さん(28)は「エサを食べて成長すれば脱走もしなくなるはず」と期待している。