■宇宙からのメッセージ (監督:深作欣二 1978年日本映画) ちょっと調べたいことがあり、日本で『スター・ウォーズ(エピソード4/新たなる希望)』の1978年初公開前に、便乗で制作されたSF映画2作を観ることにした。 『スター・ウォーズ』は本国で公開され大ヒットしながら、日本で公開されるまでになんと約1年を要し、その間に映画会社がちゃっかりと便乗映画を製作したというわけだ。タイトルはそれぞれ『宇宙からのメッセージ』(東映)、『惑星大戦争』(東宝)。自分は『SW』の公開を今や遅しと待っていたが、これら便乗作品には全く興味が湧かず今回初めて観ることになった。特にこの『宇宙からのメッセージ』はいちSFファンとしてイメージが悪かった。「無重力空間なのに水泳のように手足をばたつかせて宇宙遊泳する」「酸素マスクだけの姿で宇宙空間に出る」等、芳しくない噂を耳にしていたのだ。それになによりも、「里見八犬