はじめに 記事の内容 この記事では、URPを使った2Dゲームで使える円形の歪みエフェクトをシェーダーグラフを用いて作っていきます。 似たエフェクトを作っている記事が無く、このエフェクトを作るにあたりかなり色々な所を調べたので最近シェーダーグラフを触り出した素人ですが、同じことを実現したい方の役に立てると思います。 できるもの このように円形に広がる歪みエフェクトを作っていきます。 Celesteのダッシュっぽいやつに使えます 動作原理 歪み系のシェーダーは主に、 カメラの描画内容を取得する オブジェクト位置の描画内容をテクスチャに適用する(これで完全に背景と同化する) UVを歪ませ、オブジェクトの背景を歪める という3つの手順で実装します。 事前準備 URPの設定 カメラの描画内容を取得するために、Universal Render Pipeline Assetの設定から不透明テクスチャの描
GeForce RTX 40シリーズは、レイトレの“どこ”を改善しようとした? GeForce RTX 40シリーズの開発において、NVIDIAはレイトレーシング性能を向上させるための改良や拡張に対し、“多角的な視点”で取り組んだとされる。 一体どこがどう多角的なのか……を見ていく前に、説明の都合上「レイトレーシングとは何か?」という基礎を改めて振り返っておきたい(何度も説明していることなので、耳にたこができてしまっている人は、このパートは読み飛ばしても構わない)。 大ざっぱに言えば、レイトレーシングとは「あるピクセルの色を算定するとき、そのピクセルが受け取っているはずの光の情報を得るために光線(=レイ)を射出して、その軌跡をたどる(=トレースする)処理」のことを指す。下図は、レイトレーシングにおける典型的な3つのパターンを示している。 この図では、レイトレーシングにおけるレイトレース事例
はじめに X68000 のクロス開発環境 elf2x68k では、Linux (WSL) や MinGW、macOS などの環境で以下のような X68000 のクロス開発を行うことができます。 C/C++ プログラムのコンパイル X-BASIC プログラムの C への変換とコンパイル X68000 で実行するプログラムの GDB を用いたリモートデバッグ 今回、初めて Mac を導入して X68000 のクロス開発環境を macOS 上で構築してみたので、その手順をまとめてみました。 動作は M3 MacBook Air の macOS Sonoma (14.5)上で確認しています。 事前の準備 ターミナルへのフルディスクアクセス設定 macOS のターミナルは Finder の アプリケーション → ユーティリティー から開けます。zsh が動いて UNIX 系の CUI 環境が最初から
これは反省文です。 これらの問題に開発終盤に気づくと、影響範囲が広くなりがちです。 知識として入れておきましょう。 Time.time どんなチュートリアルにも最初の方に出てくる、言わずと知れた経過時間を取得する方法。 超基本的なものだと思って、気軽に使っていませんか? 今日はそんな Time.time の落とし穴について語っていきます。 落とし穴1 : Time.time の精度 Time.time はfloatです。 さて、floatが取れる範囲をパッと想像できますか? MSDNを見ると ±3.4*(10^38) と書いてあります。 しかし、今回気にしたいのは指数部の精度です。 ここから長々と説明を書くつもりだったのですが、 元UTJの安原さんによる「浮動小数点数の限界を把握する」という非常に分かりやすい記事を発見したため、 説明は全てそちらに託します。 プレイヤーがゲームをつけっぱな
迫りくる人工知能の存在を,手付かずで放置している業界はなく,ゲーム業界も例外ではない。しかし,ChatGPTやMidjourneyのような生成AIツールの台頭は,AIが少なくとも1980年代から何らかの形で開発に影響を及ぼしてきたという事実を,いくらか曖昧にしている。 ゲームをより速く,より安く作る方法を扱った新シリーズ「GI Sprint」の一環として,コンサルタント会社AI and GamesのディレクターであるTommy Thompson氏は,AIは「新しい」というのが大方の見方だと,パネルディスカッションで語った。しかし,AIが新たな技術革新であり,雇用を脅かし始めたばかりだという考えは,真実とはほど遠い。 Thompson氏は,AIをパイプラインに統合する方法について開発者に協力しており,2000年代後半からこの「静かな革命」が業界で起こっているのを見てきた。当時の開発者はワーク
Claude-3 Sonnetがだいぶ良いので、前々から考えていた、「Lispっぽい記法で書けるけど他の言語に慣れた人にも使える言語」の処理系を作ってみた。仮にEasyLispという名前にした。 この言語ではこんな感じでプログラムが書ける (define person (object)) (set! person.name "Alice") (set! person.age 30) (print person.name)personというオブジェクトのプロパティをnameやageがあって、これをドット記法で指定するとpersonオブジェクトのプロパティにアクセスできる。 同じことをCommon-Lispでやろうとするとこうなる (defun example () (let ((person (make-object :name "Alice" :age 30))) (format t "N
Amazon Web Services ブログ AWS 上で大規模な GitHub Actions のセルフホステッドランナーを使用する際のベストプラクティス 注記: お客様は自身の GitHub ランナーを管理する必要がなくなりました。AWS CodeBuild を使用すると、管理された GitHub Actions セルフホストランナーを利用できるようになり、強力なセキュリティ境界と低い起動レイテンシーを備えた一時的でスケーラブルなランナー環境を提供します。CodeBuild を使えば、独自のインフラストラクチャを維持したり、スケーリングロジックを構築する必要がありません。すべてが CodeBuild によって完全に管理されます。開始するには、単に Webhook を作成して、CodeBuild で GitHub Actions ジョブを自動的にトリガーするだけです。 概要 GitHu
タイトルの通りなんですが、その昔これを見つけた時はヘンな汗が噴き出ましたよ。 eapol_testを使ったEAP-TLS認証 SUCCESS... (;゚∀゚) 自分はEAP-TLSを使わないからといっても、デフォルトで穴が開くので要注意です。 不具合の内容 以下の条件がすべて満たされているとき、同一CAが発行・署名したクライアント証明書を用いて、第三者によるEAP-TLS認証が成功します。無線LANに不正に接続できたりします。 FreeRADIUSでPEAP, EAP-TTLSなどを使っている。 Public CAから発行されたサーバ証明書を使っている (Let's EncryptでもUPKIでも、何でもよい) EAP-TLSを運用していないのに、その機能が無効になっていない (FreeRADIUSのデフォルト)。 FreeRADIUSの設定ファイル mods-enabled/eap の
template-file-path: 2-14-3-VPCEndPoints.yaml parameters: mySecurityGroups: sg-0cf73bd245c9ff853 myVPC: vpc-07d4bc315ce093c6d S3Interface: Yes S3InterfaceRouteTable: rtb-0ffd23f96afd0915c tags: sampleTag: sample-sync デプロイファイルはGitと同期を設定するウィザード中で作成することも、手動で作成して利用も可能です。 (出典: 詳解 AWS CloudFormation) CloudFormationはGit側の更新検知し、変更セットの作成と実行を自動で開始します。 なおリリース当初は「接続」のarnサービス名は codestar-connectionsでしたが、2024/05よ
はじめに MESONで実施中の MESON Apple Vision Proアドベントカレンダー #2 22日目の記事となります。 前日の記事はこちらになります。 この記事は、これからApple Vision Proで開発(visionOS向けの開発)を始める方向けに、開発の第一歩を踏み出す一助となるような内容をまとめたものです。 まず、開発に必要なものを紹介し、次に開発環境の準備を2つのパターンで説明します。 最後にプロジェクトの作成から動作確認までの手順を、MixedRealityの簡易的なアプリケーションを例に解説します。 開発に必要なもの visionOS向けの開発には、Appleシリコンを搭載したMacが必要です。 シミュレーターを使って、テストを行うこともできますが、ハンドトラッキングや平面検知などの機能のテストには、実機デバイスが必要となります。
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