『虎に翼』の最終回から1ヶ月になりますので感想を書いておこうと思います。なるべく正直に。 公平に言って、よく準備された質の高い朝ドラだったと思います。フェミニズムをテーマにした脚本にくわえ、演出や撮影も巧みだった。視聴率も評価も高く、大成功と言えるでしょう。(ただ、フェミニズムをテーマにしたことが画期的、とかマイノリティを扱ったのはこれまでの朝ドラにない、といったような評価は、朝ドラを見ている人なら誰でも思うように「ああ、過去の作品をほとんど見ていないんだな」という感想です) しかしなぜ、最終回はああだったのか?という疑問が今でも残っています。最終週は尊属殺人裁判がテーマになり、主人公寅子の同期の女性弁護士であるよねさんたちが被告女性の弁護に回ります。よねたちの弁護、そして法廷の外での寅子と松山ケンイチ演じる最高裁裁判長・桂場のやりとりの末に桂場は尊属殺人のこれまでの判例を覆す判決を出す、