天皇、皇后両陛下は11日、東日本大震災の被災地お見舞いのため福島県入りし、避難所で被災者を励まされた。 相馬市では、福島第一原子力発電所から約45キロにあり津波被害も甚大だった沿岸の原釜(はらがま)・尾浜(おばま)地区を訪問。重機ががれきを撤去する音が響く中、立谷秀清市長が「146人の方の死亡が確認されています」と説明すると、両陛下は傘をたたみ雨にぬれながら黙礼された。午後2時46分には、移動中のヘリの中で震災2か月の黙とうをささげられた。 両陛下の被災地訪問は5週連続で、いずれも受け入れ側の負担に配慮し、日帰りとなった。