エジプト・カイロ南郊にある、クフ王のピラミッドとしても知られるギザの大ピラミッド(2016年8月31日撮影、資料写真)。(c)AFP/KHALED DESOUKI〔AFPBB News〕 中国は急速に、他国に強い影響力を行使できる大国になってきている。そして、世界におけるアメリカやヨーロッパの統率力が国内政治の両翼に引きこもるにつれて(そのせいではないとしても)、中国は世界の地政学の中心まで進んできている。 中国は確実に、受け容れてくれる観客を世界中に持っている。その1つの理由は、「暗黒国家」(国際学者ヴィジャイ・プラシャドが「グローバル・サウス」と呼んだ第三世界の国々)が、アメリカやヨーロッパに対してよりも中国に対して近しさを感じているということだ。これらの国々は、反帝国主義と格闘してきた中国の歴史を自らの歴史と重ね合わせ、さらには中国人の身体的容貌にも親近感を持つ。新興大国としては、世