死ぬときに思い出す小説の一つ。 あれを読めば良かったとか、これがまだ途中だったとか、未練は必ずあるはずだ。どんなに読んでも足りることはないから。そんな後悔の中で、エピソードや描写を思い出し、読んでよかったと言える作品の一つが、『イギリス人の患者』だ。 映画が公開されたときだから、20年以上前に読んだのだが、いま再読しても美しい。詩的で情緒豊かに紡がれる、四人の男女の破壊された人生の物語だ。 あらすじはシンプルだ。 第二次世界大戦の終わり、イタリア北部の半ば廃墟となった修道院が舞台となる。そこで生活を共にするのは、看護婦のハナ、泥棒のカラヴァッジョ、インド人の工兵のキップ、そしてイギリス人の患者となる。人生のわずかな期間にすれ違う男女が、自身の半生を思い出す。 ただし、けっして読みやすい、ストレートなお話ではない。 時系列は無警告で前後するし、エピソードの粒度や解像度はバラバラだ。後になって
かよ🇩🇪🇨🇿🇯🇵 @dobrepivko 彬子女王のオックスフォード留学記を読んでいる。プリンセスなのに格安航空で移動して僻地の空港で外交パスポート出して怪しまれたり、かと思えばエリザベス女王にお茶に招待されたりしてて、プリンセスの日常が面白すぎる。 pic.twitter.com/C3UWvHsGAh
ロンドンだけでも年間平均6000件もの漏水が発生 イギリスの水道管が経年劣化していると聞いても、歴史の長さを考えれば、誰も驚かないかもしれない。だが、現状は想像以上だ。 政府統計(『Discover Water』)によると、イギリスの水道管路の総距離は、約34万5000キロある。日本のそれは67万6500キロだから、本州ほどしかない国土の面積に比例する形で、イギリスの水道管路の長さは、日本の約半分だ。 『BBC NEWS』によれば、水道管路(水道本管と呼ばれる、家屋の真下ではなく、道路の真下を通っている水道管路)では、首都ロンドンだけでも年間平均6000件もの漏水が報告されている。東京都は年間200件弱だから約30倍。面積の違いを考えるとざっと約40倍の頻度になる。 これらすべてに対応して水道管の適切な更新を行うとすると、向こう30年で1450億英ポンド(約21兆3700億円)ものお金がか
もうずいぶん昔のことです。 当時、すでに八十歳を超えていた母方の祖母とふたりきりで、ロンドンを旅したことがあります。 何故そんなことになったかというと、ある年のお正月、皆で祖母宅に集まったとき、私がイギリスで過ごした日々の思い出話を親戚たちに求められたのです。 それで問われるままにあれこれ語っていたら、祖母が「一生に一度でいいからイギリスに行きたい。お姫様のような旅がしたい」と言い始め、それを聞いた伯父たちが、それなら資金を出すから私が連れていってはどうか、と言い出したのだったと思います。 高齢者というのはたいてい何かしら気難しいところがあるものですが、祖母も典型的な「プライドが高すぎるめんどくさい年寄り」であり、既にまあまあ認知症も進んでおり、扱いの大変さを知っている母や叔母は強く反対しました。 祖母が海外で体調を崩したりしたら大変、というのが反対の理由でしたが、今思えばむしろ、ひとりで
4月22 エリザベス二世と競馬への情熱 カテゴリ:競馬好きの戯れ言 (12年キングジョージ表彰式、デインドリーム陣営の シュタルケ騎手、シールゲン師と記念撮影に収まる女王) 英国王室のエリザベス女王陛下(エリザベス二世)が、 4月21日、90歳の誕生日を迎えられた。 1952年の即位から64年。 「世界で最も著名な元首」である女王は、 また「世界で最も、競馬に情熱を注いだホースマン」の一人でもある。 エリザベス二世の競馬への多大なる貢献と、その歴史について、 私の知る範囲で歴史をひも解き、記事を書いてみたいと思う。 【英国王室と、競馬の深い関わり】 (英国王室所有の、アスコット競馬場) 毎年、6月に開催される、英国王室主催の「ロイヤルアスコットミーティング」。 連日、GIレースが開催される、この華やかな開催に、 女王は、近隣のウィンザー城から、毎日、馬車で駆けつけ、 レースの主催者として、
有料設定にしていますが、タイトルの内容はすべて無料で読めます。投げ銭制です(投げ銭してくださったかた用に、オマケ部分があります)。 ※内容を一部修正しました。(2022/03/10) iPadを買ったのは今年のはじめのこと。 バリバリ使いこなすぞ〜〜!と気合いを入れて購入したにも関わらず、いまいち使いこなせないまま日々が過ぎてしまいました。 3ヶ月弱アジアを旅していたあいだ、まったく使いこなせず、ただただ電子書籍を読むためだけに取り出す毎日。無駄に画質がよいKindleリーダー。 ガジェット好きのイギリス人男性には、「ぽんずにはオーバースペックだよ、盗まれるのがオチだと思う」と真顔で言われる始末。間違ってないから言い返せない。 このままでは、大金をはたいて買ったiPadがもったいなさすぎるので、特訓することにしました。 Wi-Fiが無制限に使えて、盗難の心配もなく、心ゆくまでiPadを勉強
映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は10億人の人の歴史を踏みにじる英国で政治家チャーチルを描いた映画がヒットした。だが英国に植民地として支配された歴史を持つインドから見れば、チャーチルは何百万人ものインド人を餓死させた人種差別主義者とうつるのだ。 私の実家では、食べ物の好き嫌いを言ってはならない。「この食べ物をつくるために、誰かが時間と労力をかけているのよ」と母に昔から教えられてきた。 私たちの家では、食べ物を無駄にはできない。自分が食べるものに、他の誰かが費やしてくれた時間と労力をありがたく思うことは、誰もがすること、あるいはすべきことだろう。 しかし、私の家族がテーブルに乗っている食べ物に感謝する理由は、もっと深いところにある。私の両親は、インドとパキスタンの分割とそれに続く混乱と飢饉を経験し、そのトラウマを抱えながら生き抜いてきた。 彼らは、飢えた人々が虫け
ISO 13407以来、当たり前のように使ってきたHCDという言い方を見直す必要があるのではないかと感じています。そもそもusabilityという概念はuseという動詞が基本であり、それを行う人はuserです。だからusabilityという概念は、ユーザという概念を対象にしたものと考えた方がいいように思います。 黒須教授 2011年3月29日 ヒューマンセンタードデザイン(HCD)とユーザセンタードデザイン(UCD)という概念は、かなり類似したもので、しばしば同じ意味で使われています。現時点で最新の公的な定義はISO 9241-210:2010のもので、 Approach to systems design and development that aims to make interactive systems more usable by focusing on the use of
世界各地の景色を編んだセーターを着て、現地まで行って記念撮影をする男性 アメリカ在住の男性、サム・バースキーさんの趣味は旅行と編み物。 そのどちらも同時に楽しんでしまおうと、旅行先が背景のセーターを編み、現地で着ることにしました。 世界の名所が編み込まれたセーターの数々をご覧ください。 This guy makes sweaters of places and then takes pictures of himself wearing the sweaters at those places. 1. イギリスのストーンヘンジ。 2. ゴールデン・ゲート・ブリッジ。 3. ニューヨーク・タイムズスクエア。 4. アルパカ。 5. ロンドンのタワーブリッジ。 6. 高圧線の鉄塔。 7. ベースボール・スタジアム。 8. 戦車。 9. エルサレムの嘆きの壁。 10. オズの魔法使い。 その他、
イギリスのラッパーであり詩人、ケイト・テンペストが2014年に発表した『Everybody Down』(※1)は、彼女の才能を広く認知させた衝撃作である。このアルバムは、ヘルス勤めの彼女とディーラーの彼氏、さらにはふたりの友人たちも登場する群像劇だ。高騰する都市部の家賃に苦しみながら、そこで何とか生きる若者の殺伐とした心情を描いている。セックスやドラッグなど、ヘヴィーな題材に関しても鋭い言葉を紡いでいる。 特に秀逸なのは、ディーラーとして働く彼氏の描き方だ。この彼氏は、底辺レベルの労働に就きながらも、家族にはまっとうな会社で働いていると嘘をつくなど、優しい心を忘れていない。さらに、本当は彼女にヘルスの仕事をやめてほしいが、生活費のほとんどは彼女持ちだから強く言えないという悩みも抱えている。そのうえ、彼女が本番もやってるんじゃないか?と想像して、悶々とする。そうした姿は非常に生々しく、日本に
この映画もホントの話だった!観ておくべき実話映画 実話と聞くと、やっぱり感動してしまう 映画に限らず、実話や歴史上の出来事を題材にしたお話というのは深く心に残るものです。実際の事件を基に脚色した作品から、忠実に出来事を再現した映画まで色々ありますが、「これが本当に起こったのか」という迫力はやはりフィクションには無いものがありますね。 こちらでは洋画のみをご紹介しています。邦画でも最近では「凶悪」や「冷たい熱帯魚」など実際の猟奇事件を基にした素晴らしい映画が多いですがそちらはまた頁を改めてお伝え出来ればと考えています。また、過去の作品が中心なので、DVDレンタルもほぼ全て可能だと思います。ネタバレはしていませんが、作品の内容に踏み込んで書いているので、何も知らない状態で観たいという方はご注意下さい。 実話を題材にしたおすすめの映画 11本 キャプテン・フィリップス('13) 僕は、ポール・グ
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ワン・ダイレクションのゼインや『トップ・ギア』のジェレミー・クラークソンなどよりよっぽど重要なUK名物が姿を消しつつあることをご存知だろうか。ファーザー・エデュケーション(Further Education)という英国ならではの成人教育システムが2020年までには存在しなくなるだろういう聞き捨てならないニュースがある。 “Adult education in England will cease to exist by 2020” Press TV ”Colleges say 'swathe of cuts' threatens adult education” BBC News ”Adult education is being slashed and burned - this is too important to ignore” The Guardian わたしは1996年から英国
英国人俳優エディ・レッドメインが『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞した。英国からはレッドメインの他にもベネディクト・カンバーバッチが『イミテーション・ゲーム』で主演男優賞にノミネートされていたが、英国では2人の健闘を祈る論調の裏でもう一つの議論が盛り上がっていた。映画界のエリート化を危惧する声が業界内からしきりに上がっていたのである。 オスカーを受賞したレッドメインは名門イートン校でウィリアム王子の「ご学友」だった俳優だ。カンバーバッチもイートンと並ぶ名門私立のハーロウ校(ウィンストン・チャーチルを含む7人の英国首相を輩出)の出身である。英国では公立校は学費無料だが、私立校の学費は平均で年間200~300万円。レッドメインやカンバーバッチが行った学校はその中でも特に一握りの特権階級の子供たちしか通えない学校であり、今や俳優業まで政治家のように超エリートしか就けない職業に
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