子ども 「先生、愛国心について、どう思いますか? 先日、学校の先生が教えてくれたのですが。」 先生 「自分の生まれた国を、愛するということだ、って習っだろう?」 子ども 「ええ。先生には、愛国心はありますか?」 先生 「それは、あるよ。自分の生まれた国を愛するのは、人間として自然な気持ちだからね。」 子ども 「それじゃあ、愛国心って、いいものなんですね?」 先生 「そりゃあ、そうさ。一方で、イギリスの文学者、サミュエル・ジョンソンの、『愛国心とは、ならず者の最後の砦である』(Patriotism is the last resort of a scoundrel)という言葉もある。」 子ども 「ならず者!」 先生 「サミュエル・ジョンソンは、とても頭の良い人で、愛国心が、間違った使われ方をすると、とんでもないことになると警告したんだね。」 子ども 「ふうん。愛国心って、難しいんですね。」